なぜ日本のエンジニアの給与は上がらない?
かつてエンジニアとして、産業用機械やロボットの開発をしていました。稼ぎだせる金額は大きいのに、給与はふつー。10年前のことですから、変わってきているのかと思ったら、派遣という仕組みがはびこり、派遣業はもうかるも当人は低賃金のままという実態でした。ITも人手不足と言われながらも、現場ではそう上がっているように見えない。
世界を見れば、エンジニアは重宝され、初任給から年収1000万はふつーに。日本だけ、なぜだろう?と改めて考えると、社会の仕組みと当人両方に問題がありそうです。
仕組み① まずもって、「日本語」という特殊言語で守られているため、経営者も労働者もそこに安心している。
仕組み② ①に加え、日本流の商流ができあがっており、何か面白いものを作ってもユーザーに評価してもらうまでに時間がかかりすぎたり、そもそも適正に評価してもらうチャンスすら得られない。ピラミッドの頂点以外は、付加価値を上げにくい構造がカッチリできあがっている。まあ頂点すら価値を上げられない病にかかっていますから、下は推して知るべしです。
仕組み③ 人事について、経営層が時代遅れの感覚を持ち続けていること。時代とともに変化する労働者の満足するポイントをすっかり外している。人件費=固定費としての判断基準しか持たない人が多そう。
当人の問題 エンジニアは作れればいいかと思いがちで、自身の能力を過小評価し、表現も苦手な人が多いので経営者の思うツボに。少しボイコットでもしてみたらどうだろうか?と。
いずれにしても、給与がもっと欲しければ、世界では高く評価されるエンジニアですから、貧乏性の日本から一歩出る勇気を持てば稼げますね。