【短編小説】悪魔のたまご
一匹の雛鳥がとても温かい巣の中で産まれました。親鳥たちは雛鳥が卵の中から出てきたことに気づくと大層喜び雛鳥を可愛がりました。
「おはよう、私達のかわいい雛鳥。無事に産まれてきてくれて嬉しいよ。卵の中は暑くなかったかい?寒くなかったかい?狭くなかったかい?広すぎやしなかったかい?ああ、なんてかわいい我が子だ。本当に産まれてきてくれてありがとう。」
「はじめまして、私達のかわいい雛鳥。お前が兄弟で一番乗りだ。外が楽しみだったのかい?私達に会いたかったのかい?お腹が空いたのかい?歌