ファイナンス・プロデュースとの戦略的な資本業務提携及び連結子会社化に関するお知らせ
先日、㈱ファイナンス・プロデュース社の戦略的資本提携と、連結子会社化を発表した。
正式には本日をもってクロージングが完了したため、これが何を意味するのか説明したい。
提携の意味
本件について、既にファイナンス・プロデュース社の創業者でもあり、代表でもある松井さんが何を考えて本ディールに至ったか、意図を説明してくれている。
ファイナンス・プロデュースは、「社会を変える 事業を創る ためのファイナンスをプロデュースする」会社だ。スタートアップも、大企業の新規事業も、社会を変えることや、事業を新たに創り出す挑戦をしているという点では共通している。これらの挑戦を、ファイナンスのプロフェッショナル集団として支えるのがファイナンス・プロデュースだ。
まだ小規模ながら、スタートアップ特化のファイナンス助言事業としては国内トップクラスの実績もある。
そして今後の益々の発展のためには、間違いなくAI や IT の力を活用していくことが鍵だと考え、ミッションを共有するJDSCとの提携に至ったという事だ。
両社の目指すもの
ファイナンスのプロ集団と、データサイエンスのコンソーシアムが、「ミッションを共有」とは奇異に映るかもしれない。
しかし、JDSCは「UPGRADE JAPAN」を実現するための事業体であり、これは、ファイナンス・プロデュースの「社会を変えること 事業を新しく創る」 とそれほど遠いことではない。
それどころか、実際には驚くほどスムースに私と松井さんとで実現したい世界観の共有ができた。
ファイナンスという武器、データサイエンスという切り口、それぞれ強みは違うが、タッグを組んで遠くまで歩んでいけると強く確信した。
具体的な変化
JDSC観点
では具体的にはどうなのか? どのような変化が起こるのか、説明したい。
AI企業が多くある中でも、JDSCはトップマネジメントとの対話を特長としている。社長クラスや役員クラスと二人三脚で、IT・AIを活用した事業変革を行ってきた。当然その中でM&Aや出資、アライアンス戦略について相談されることも多かった。しかし、それに応えるだけの組織ケイパビリティが不足しており期待に応えきれず残念に思っていた。
今回の連携で、JDSCにとっては、大企業がベンチャーに出資し、そのIT技術を本社へ取り入れたり、データ統合や支援をするディールに深く関わるチャンスが増えることになる。
かねてよりファンドとは多くの付き合いがあり、出資前の技術デューデリ、IT観点でのPMIなど、我々にしか出せない貢献をしてきている。
こうした貢献を、ソーシング段階に関わり、我々の知見を提供することで、貢献できるチャンスを増やせるのは大きなメリットだ。
ファイナンス・プロデュース観点
一方ファイナンス・プロデュースにとっては、これまでのM&A戦略立案やソーシング、デューデリとエクセキューションにAI IT の専門性を加えられる。
それだけではない。ディール後のPMIまで一気通貫して、出資の意図の実現を支援できる武器を入手することで、顧客への提供価値が増やせるはずだ。
M&A領域では既に、買い手からお金を取る形を主とした買い手目線のマッチングプラットフォームが多数存在する。しかし、それ以外の視点でのM&A領域においては、データとAIの活用があまり進んでいない。
こうした中で、ファイナンス・プロデュースの現場のノウハウと、JDSCのAI技術は有効に活用できるだろう。
偶然だが、以前JDSCとしてもM&A領域のAI活用支援を手掛けた経験があったため、実感としてイメージが湧いている。
資本構成
最後に今回のストラクチャーがなぜ49%取得なのか、説明したい。
これは、クライアントに対するアドバイザリー事業の独立性を保ち、ファイナンス・プロデュース社がプロフェッショナル・サービスを提供するためだ。
これは、たとえJDSCと競合する企業であっても、サービスを許容することを意味する。
そしてもう1つは、スイングバイIPOに挑戦する可能性を持つことで、事業成長への強い意欲を応援したいからだ。
詳しくは松井さんも何度か触れているエントリを参照されたい。
むすび
いずれにせよ、実際にこの提携の成功を分かりやすく示すのは実績発表だと思う。
また皆さんに成果を紹介できるエントリも書いていきたい。
同じ目標のため、各々の得意を持ち寄って一体となった我々の新しい挑戦を応援して頂きたい。
JDSCもファイナンス・プロデュースも、人材募集しています!