JDSCの資金調達

プレスリリースの通り、JDSCは資金調達をした。計画策定から入金完遂まで、すべてチームによるものだ。創業してから2年と少し。創業前は私一人の零細事業だった。一年前の創業時のファイナンス額は3億円で、今回は約30億円。たった2年でここまで大きな成長があり、誇らしくもあるし、驚いている。

自分で会社をする前にも、こうしたプレスリリースは幾度となく目にした。起業した同世代の友人の会社が大規模な資金調達をする様子を見て、景気がいいんだなとか、すごいなぁと、どこか遠くの世界のように思っていた。今回の調達をきっかけに、会社への注目が上がればと思ってる。主に転職を考えている人に向けて、あらためてJDSCのことを説明させて欲しい。

抽象的に言えば、JDSCはデータサイエンスという道具で産業を進化させるBtoBの会社だ。どういうことか。社会のすべての仕組みは、誰かが進化させて今ここにある。今スタバでこの執筆をしているが、手に触れるもの目に映るもの全て誰かが進化させて今この形になっている。

いい香りのコーヒー、豆を届ける世界的なサプライチェーン、心地よい音楽、それを実現する音響設備、音楽データを配信する通信網、やわらかい間接照明、発電と送電設備、気づかれることなく管理されている温度と湿度、座り心地の良い椅子、光沢があるが滑らない床、ストレスなく入力できるキーボード、、、社会にあるものは誰かが進化させてこの形になっている。社会が続く限り進化のバトンは途絶えることがない。生活しているだけでこういう先人たちのバトンを受け取っている。バトンを受け取って、単にそれを持ったまま前に進まず、その場で立ち止まることもできる。だがバトンを前に進めるのは楽しい。次の世代の誰かにバトンを渡す仕事がしたい。

JDSCはデータサイエンスというバトンを前世代から受け取り、進化させる仕事をしている。電力データを使った不在配達の解消、配送順序・配送ルート最適化や、商品売れ行きの需要予測、マーケティング活動の最適化、アダプティブラーニング、そしてそれらを支えるデータ基盤など、データサイエンスを使ってバトンを前に進めている。

一つ先の世代で何が当然になるか、朧げに見えるものを形にする挑戦は楽しいものだ。同時に、経営者としてはそれを実現するだけの企業体力を用意する必要がある。一つの産業に集中と選択をしているならまだ小規模で済むのだが、これを複数産業で実現しようとする私達にはなおさら強い財務基盤が必要だった。今回の資金調達は、そうした判断の結果だった。

これから更にチームも大きくしていく。このエントリで書いたようなバトンを前に進める仕事に興味がある人は、ぜひ覗いてほしい。
https://jdsc.ai/recruit/
https://jdsc.ai/enrecruit/

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