加藤 英則【ドラマー・ドラム演奏研究家】
ドラマー。ドラム演奏研究家。
大手楽器店ドラム講師を経て、2015年から奈良県生駒市にてカトウドラムスクールを主宰。
演奏する「人」にフォーカスしたレッスンを行っています。
カッコイイ演奏を追い求めた先に奥深い理論にたどりつきました。
情熱を表現する理論、その向こうに。
最近の記事
- 再生
デイブ・ウェックルが叩く”Ya Gotta Try”
胸がアツくなる動画。 「よくバディ・リッチの演奏を参考にしたもんだよ。もっとも彼は僕の倍のスピードでやっていたけどね」 左手で鮮やかなリバースフィンガーコントロールを見せながら教則ビデオの映像の中で彼は自嘲気味に笑っていました。 Ya Gotta Try。 バディ・リッチが率いた彼のビッグバンドの人気曲。 それをプレイする今や自らがレジェンドとなったデイブ・ウェックル。 演奏の向こうに若き日のデイブが見える。 特にエンディング。 まるでバディ・リッチのよう。 ジャズをプレイするドラマーは同じ場面でも少しニュアンスを変えてきます。 別のドラマーのプレイをそのまま叩くということは珍しい。 この場面を自分のフレーズにすることは当然出来たはず。 でもそうしなかった。 まるで自分の中のイメージと対話するようにプレイしています。 スターになる前の少年だったころのまなざしはいつも心の中にある。 何に惹かれるか。 それは単にテクニックだけではなく、その人を通して見える何かなんです。 私たちの心はつながっている。 スーパースターにもアイドルがいるんですね。