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自尊心が自らを追い込む

9年間の野球生活は高校3年生で終わり。

野球しか考えない日々からの解放は、行き場を無くし、人生における自尊心を低下させ、そんなすっぽり空いた心の隙間を埋める為に見えない何かを必死に探す日々の始まりであった。

大学へ入学。

当初は、ボーリングサークルや飲み会など、今までに経験できなかった青春感を満喫。

しかし、3か月もこんな日々が続くと飽きる。こんなものか。

そんな退屈な日々のとある買い物をしているとき。

小さな古着屋さんが気になりなぜか入った。

ボロボロの服。

脇は茶色く染みているTシャツもあった。

気さくな店員にしゃべりかけられ、気づいたら2時間近く古着について語られた。 なぜか、かっこよく感じた。

今思えば、古着屋店員の熱く語る姿に自身の低下する自尊心の回復をイメージさせてくれるものだと頼っていた。

そうだ。アメリカへ行こう。

僕は単純。

古着屋の店員に出会い毎日通い。

暇な時間はバイト。

空いた時間で古着屋の熱い店主の話をひたすら聞く。

こんな日々が、とても充実していた。

古着屋を開きたい。そんな夢が生まれました。

ってことで古着の買い付けはアメリカ。

アメリカンドリームを夢に、大学は休学。

いざカリフォルニアへ。



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