「衣」という名の武装
普段セッションを行う時、私は私服でプレイをする傾向があります。理由はとてもシンプルで、「動きやすさ」や「リアル感」を重視しているからです。もちろんコスチュームを着てプレイを行う時だってあります。PVCのプレイスーツに編み上げのブーツ。全身レザーで指先にはレザーのグローブ。白衣を着て医療フェチ心を擽る格好をすることも。「衣装」はファンタジーの世界を作り上げるための武装であり、そのような空気を生むために最適な道具であるような気がします。
ならばなぜ私服でプレイするのか?と疑問に持たれた方もいるでしょう。それはごく普通な一日の中に「刺激(プレイ)」を注入するのに、衣装が
加わると「不自然」な状況ができてしまうような気すらするからです。最初から「ザ・女王様!」なコスチュームを身にまとったドミナとプレイしたい、あるいはPVCやラバーの質感にフェチを持っている方には事前にどのような衣装を用意してほしいかリクエストして頂きます。でないと「単純に拘束プレイに身を置きたかった」だとか「コスチュームに興味がなかった・・・」というようなリクエストを持つ方の時間を無駄にしてしまうことだってあるのです。
着替える時間。ブーツのレースを締め上げる時間。その時間一つ一つだって大切です。
私の私服に興奮をおぼえる方がいるのも事実です。とくにレザーが大好きなので、「Twitterで履いてたブーツと来ていたライダースを持ってきて欲しい」と、日本にありがちなSMクラブに来るようなリクエストとは少し傾向が違うリクエストを頂いたこともあります。全身黒装束でメイクはしっかり目に。
言ってしまえば身に着ける衣服一つ一つが「武装」なのかもしれません。
あなたはどのような衣服に興奮を覚えますか?
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