この頃フェイクニュースと政治について考えています。 人はなぜ、危ういものに惹かれてしまうのか。 なぜ善人が誤った選択をしてしまうのか。 ぐるぐる考えたことを整理するためにメモを残しておきたいと思います。 なぜ善人が誤った選択をしてしまうのか。 人は抱えている自身の問題や課題を他人や社会に反映させてしまいがちだからなのでは、と思いました。 自分が抱えている問題って少しでも早くすっきりさっぱり解決したい。 だから自分の抱えている不安やモヤモヤを(自覚があることもないことも)す
祖母が亡くなった。 99歳だった。 私は子供時代、祖母と特別仲が良かったわけではない。 ドラマや映画にあるような心震えるような出来事もなければ心温まるようなエピソードも特にない。 祖母にとっての私は自身の4人目の孫だったし 私にとっては父の母で、2〜3ヶ月に一度会う人だった。 祖母との関係が少し変わったのは私が上京してからだった。 私は生まれて初めて一人暮らしをしていた。 一人暮らしは性にあっていた。でも同時に寂しかった。 どうしようもない寂しさに悶々とすることもあった。
先日江ノ島に行ってきた。 江ノ島に行くといつも思い出すことがある。 私の伯父さんのことだ。 正確に言うと、「思い出して」いるわけではない。 私は伯父さんに会ったことがないからだ。 伯父さんは私が生まれてくる前に亡くなっている。 父が中学生の頃に事故で亡くなったそうだ。 父の実家に行くと酔っ払った父や伯母や祖母から伯父さんの話を聞いた。 「優しかった」 「いい人だった」 「自慢の兄だった」 とみんなが伯父さんを褒める。 仏間に飾られている写真はにこにこ笑っている。 確かに優し
NT Liveの『シラノ・ド・ベルジュラック』を観てきました。 日本で上映されると聞いて ずっと行きたかったのだけど、 タイミングを逃し続けていました。 やっと観られて嬉しい。 再上演してくれた関係者の人にお礼を言いたいくらいです。 観た後はしばらく頭がぼうっとしてしまうほど 心を揺さぶられました。 でもなんでこんなに心を揺さぶられているのか 何時間かたった今でも考えがまとまらないので 書きながら整理してみたいと思います。 あらすじはこんな感じです。 「やっぱり人って見た
エリア51の「虫の瞳」を観てきました。 「“孤立"を考えるパフォーマンスアート」と題された5つパフォーマンスからなる展示です。 会場には5つの部屋があり 1つの部屋ごとに1人がパフォーマンスをしています。 どのように見ていくべきか迷いましたが、ぐるりと一周して、制限時間いっぱいぐるぐる見続けていくことにしました。 (少し話がそれますが、これは私のいつもの思考の癖と同じです。 一つのことを突き詰めて考えるのが苦手なので いくつかのことを並行して 浅い経験を何度も繰り返すこと
どんなに考えても 同じご飯を食べて 同じものを見て 同じ時代に生きていても 目の前の人の考えていることは わからない。 どんなに 自分はどんな人間か 表現して 表現して 表現しても 目の前にいる人が 自分をわかってくれることなんてない。 人は分かり合えない。 誰かの考えがわかることなんてない。 だからこそ、 全くわからない 全く別の生き物のあなたと 一緒に生きていく努力をする。 言葉を使って 絵を 写真を 音楽を 数字を 動画を 服を 色を 声を 文字を 行動を使って
兵庫県豊岡市で開催された 演劇人コンクール2021に参加しました。 「演劇人コンクール」は 演出家の方のコンクールで いくつかの課題作品の中から一つを選び それを1時間の作品として上演するというコンクールです。 仕込み・バラし(舞台面準備・片付け)の時間まできちんと規定があり 上演後も演出家は審査員からの質疑に回答して、 トータルで審査対象となります。 豊岡市の河畔劇場で開催され 期間中参加者は市内に泊まりこみます。 河畔劇場は神戸から3時間くらいの場所。 山々と自然が美
びりびりと引き裂かれるような気持ち。 で過ごしている最近。 自分の中で したいことと すべきことが びりびりと引き裂かれる。 人に会いたい。 好きなものに触れたい。 でも 今はなんだか、やめておいた方かいいような気がする。 でも今だから、出かけた方がいいような気もする。 些細なことにも悩む。 出かけても出かけなくても もやもやと何かが心に残る。 命をかけて外に出ている人だっている。 それを選んだ人を簡単に止めたりできない。 誰かのために家でじっ
今日、先輩の俳優さんとお話する時間があって お芝居のことや今の自分の考えていることを聞いてもらいました。 私はお芝居するときに ついつい、何かになろう何かをしよう、としてしまう。 でもそれだと全然面白くない。 やっていても苦しいばかりだし、 出来上がったものをみると自分がつまらなくてがっかりしてしまう。 本当にたまに「面白かった」と褒めていただけるときや 自分で見ても、「この自分はなかなか好きだ」と思える瞬間はあるけど いつもそうとは限らない。 なんだか胡
恋って不思議なもので 会いたいな、会えて嬉しいなって ドキドキする人のことは なんだか曖昧で不確かだ。 会いたいなあとか 触れたいなあとか 嬉しくてドキドキしたり 悲しかったり切なかったり その時々のそう言う気持ちは全く嘘がないんだけども、 後から思い返してみると なぜその人にそんなに恋をしてたのか 覚えていなかったりする。 何気ない時間をたくさん過ごした人とか 大変なことを一緒に乗り越えた人とか くだらないことで笑いあった人のことは どこがどん
ここ最近、お芝居を作りたくなってきました。 舞台での公演を 企画して、本を書いて、演出して、興業として執り行う。 10代の頃からお芝居に関わってきて、 ずっとやりたかったのは「演じること」でした。 でもなぜだか昨年の暮れごろから 無性にお芝居を作りたくなってきて 今、たまらなくお芝居をやりたいです。 作品を作って誰かに演じてもらうこと、 その作品を発表して、誰かに何か感じてもらうこと、 そういうことがなんだか無性にやりたい。 自分が自分と違う世界と関わる
私は子供の頃からギリシャやローマの神話が好きで 高校の頃に「グリークス」という トロイア戦争を基に描かれた演劇を見て ますます神話が好きになりました。 その「グリークス」で知ったカッサンドラという人。 なぜだかこの人のエピソードが胸に残って いつもふとカッサンドラのことを考えてしまいます。 カッサンドラはトロイア王家の娘で 絶対に当たる予言をしますが、 絶対に誰にも信じてもらえません。 アポロン、という太陽の神様に 「予言の力を与えるから自分のものになっ
TENETを観てきました。 1週間前に観たのに、まだまだ消化できません。 面白いのに何が起きてるのか全くわからない。 全くわからないのに面白い。 なんだか不思議な作品でした。 あと数回は観ないとなあ。 この作品を観ながら、漠然と「メッセージ」という映画を思い出していました。 どちらも時間がとても重要な意味を持つお話。 そして今日観たお芝居も 時間軸と事実と夢が混じり合うお話でした。 先日参加していた舞台で 会場でふと「時間」が話題になりました。 ある人が「時間は数直線のよ
「いいかげん」は「良い加減」と良く言われます。 理想が高くて、それに向けて努力しちゃったりしてると どんどん自分の基準が厳しくなって、 いつの間にか周りにもそれを強要するようになってしまう自分を感じることがありました。 わたしは、特に、身内に対して異常に厳しい。 「いいかげん」には程遠い状態です。 ちょっと違うことなのかもしれないけど、 人前に行くと、身内に対していつも厳しいことを言ってしまいます。 たとえば、猫とかであっても。 「かわいい猫ちゃんですね」と
ここ最近漠然と考えていることがあります。 私はフリーランスでお仕事をしていて、 どちらかといえばどなたかに「選んで」いただいて仕事をすることが多いです。 特に外見やパッと見たときの雰囲気でそれが決定されてしまうことも多く 選ばれない時期が多いとどうにもこうにも辛いものです。 (精神的にもですが、お財布的にも) そんなわけで 「選ばれる」と「選ばれない」はどんな違いがあるのか 考えている時間は多いほうなのかもしれません。 そこで冒頭に戻るのですが、 最近漠然
秋ですね。 今年の夏は 夢中になってお稽古してお芝居して 気がついたら秋でした。 急に 涼しい というよりむしろ 肌寒い朝が来て びっくりしてしまいました。 秋生まれなので秋は好きです。 シャツにカーディガンを羽織って出かけられる暖かさ。 ひんやりした寒さを感じる朝と 穂や実がみのる黄金の昼と なんとなく寂しくて切ない夕方。 金木犀の香り。 最近は年々、春と秋が短くなっている気がして寂しいです。 ぼおっとしていると秋が過ぎていってしまう。 苦