見出し画像

【中国語】「知道了」と「明白了」の違い

最近街中で聞こえてくる日本人の中国語で、どうしてもひっかかる言い方があって、それをつぶやいてみた。

中国語の初心者〜中級者レベルだと、両者を同じ意味合いで使ってる人が多い気がする。

顾名思义、字を見たら分かると思うのだが、日本語で言う「分かりました」という意味に近い言葉ではあるけれども、どう分かったのかという点を考慮しないで使わないように注意して頂きたい。

◆「知道了」

簡単に説明しまっせ。

① 主に簡単な物事に対して、その事実を知った、という意味。
② 立場が上の者から、下の者に対して言う「分かった」
③ ぱっと目にしたもの、状況についてよくは分かってはいないがとりあえずの「分かった」

どちらかと言えば、その場しのぎの「分かりました」(敷衍)に近いのが、知道了というイメージ。妻に色々文句言われたり、これやれと言われて仕方なく相槌を打つために言う「分かったよ」(笑)である。

◆明白了

はい、次。

① 物事を割と深いところまで「分かった」という言い方
② 立場が下の者から、上の者に対して言う「分かりました」
③ 物事をしっかり観察し、深く理解することが出来た「分かった」(今まで理解できなかっことがよく分かるようになった)

反対に、明白了はしっかりよく理解して、明白になりました、というのが本来の使い方。また、部下が上司に、生徒が先生に、子供が親に対して使うイメージ。中国では大人が子供に諭す時に「你明白了没有?」と使っている。

夫婦間でこれを使われている日本人は、「你明白了没有?」と言われている時点で下に見られている(笑)

逆に「知道了没有?」と聞かれると、受け手もそこまで深く考えずに「知道了」(うるせーなー、わかったっつーの)と答えることが普通。日本人が言う、「はいはい」(適当に流す)に当てはまると思う。


この手の中国語関連記事、需要があればまた書いてみることとする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?