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キャスト紹介③武田宜裕さん

12月10日(土)、11日(日)の演劇集団ふらっと第5回本公演「宮沢賢治からの招待状 セロ弾きのゴーシュ」に出演する朗読キャスト紹介3人目は、カッコウ役の武田宜裕さん(INAGO-DX)です。

「普遍的な人生のテーマをバカバカしくファンタジックに描き出す」をモットーに活動する広島の劇団INAGO-DX(イナゴデラックス)。武田さんはその主宰/演出家/脚本家/俳優+自治体職員として超多忙な日々を送っておられます。
なんでも常に2〜3作品は関わっておられるとか…セリフはお昼休みに練習しておられるとも聞いています。

ふらっとの活動には、昨年リリースのラジオドラマシリーズに脚本家として携わってくださいました(「廻る椅子 第二話 ハルとキャサリン」)。

「廻る椅子」脚本家インタビューもご覧いただけます。
前編
後編


そしてこのたびついに、キャストとして出てくださることになりました。
以下質問に答えてくださっているのですが、「ゴーシュ」への情熱がほとばしっています!!

朗読キャストへの質問
Q.「セロ弾きのゴーシュ」はどんなところが面白い?
「ゴーシュ」という名前はフランス語で「不器用」とか「ゆがんだ」とかいう意味で、音楽の世界で「下手」とバカにされ、人間としてはやや屈折のあるゴーシュが、動物たちとの音楽を介した交流を通じて、彼ならではの音楽表現と、彼自身のアイデンティティを獲得していく物語がダイナミックだなと思います。一方で、芸術の本質とは表現者自身が抱えている「孤独」にあるような気がしていて、ゴーシュの孤独が、作者の宮沢賢治自身が本質的に抱えていたそれに通じるように思えるところが、とても興味深いです。1シーン1シーンは想像以上に喜劇性が高くて、思わずクスリとしてしまうやり取りもたくさんあって面白いです。

Q.役を演じるにあたってどんな工夫をしている?
「カッコウ」という役は、ゴーシュの音楽、そしてゴーシュ自身に欠けているものを教えていくきっかけとなった存在だと思うので、一見噛み合わなそうなカッコウとゴーシュが(短い時間ではあるけれど)ある種の信頼関係を築いていく過程が見えるよう、ゴーシュとの共通項でもあるカッコウ自身の音楽へのこだわりと真摯さ、ゴーシュとの距離感を意識しながら、けれども決して硬く暗いシーンではなく、観客の皆様におかしみを持ってもらえるような会話にしたいと思いながら稽古をしています。

Q.今回朗読劇をやってみてどう?
演劇畑である自分が、朗読の基礎を一から学ぶことができたのはとても得難い経験です。何歳になっても「初めて」を学ぶことは刺激的なんだなと思います。よく調子に乗りすぎてる時の私の喋りは「武田節」なんて言われたりしましたが、しっかりとした朗読のベースにほんのり落とし込んだ、物語を盛り上げるような武田節になっていればいいなと思います。

Q.本番への意気込みをどうぞ!
朗読の舞台は初めて、そして舞台作品として宮沢賢治の世界に本格的に触れるのも初めてで、どこまでその面白さが伝えられるか、私自身も大きなチャレンジです。コミュニケーションの問題が大きく多様化している現代だからこそ、音楽を愛した宮沢賢治の、彼自身にも通じるゴーシュの孤独で不器用な一人の人間の物語が伝える意味は、たくさんあると思っています。たくさんの音色に声を傾けながら、最後まで楽しんでいただけたらと思います。


武田さんは、実はカッコウ以外にも重要な役を担当されます。
本番舞台でぜひその姿をご覧ください♪

武田宜裕さん カッコウポーズver.


(公演概要)
演劇集団ふらっと第5回本公演

「宮沢賢治からの招待状 セロ弾きのゴーシュ」

■日時
(全3回公演)
2022年12月10日(土)①15:30~
12月11日(日)②10:30~ 、③14:30~

■会場
浜松ピアノ社 3階ホール(広島市中区本通り5-1 )
※会場まで上がるには階段しかございません。エレベーターはございませんのでご注意ください。階段を上がる際、必要な方はスタッフがお手伝いします。お手伝いが必要な方はご予約の際お知らせいただけると助かります。

■出演
(朗読)井上多美子(演劇企画室ベクトル)、梅原拓也(フリー)、キャサリン、後白早智子(Reading Notte)、武田宜裕(INAGO-DX)、三浦雨々
(音楽) 藤田まゆみ(Pf.)、岩崎悠太(Ba.)

■予約
メールまたは電話で受付中!
reading.aloud.team.flat@gmail.com 080-5626-3788(事務局:三輪)

メールでお申し込みの方はこちらのQRコードが便利です。

■あらすじ
活動写真館(映画館)付き楽団のチェリスト・ゴーシュは楽団の中で一番下手で、楽長にいつも怒られてしまう。今度の町の音楽会で「第六交響曲」を演奏することになったゴーシュは、チェロを自宅に持ち帰り、夜ひとりで練習することに。すると毎晩代わるがわる動物がやってきてゴーシュに演奏をリクエスト。動物たちに応える中でゴーシュの演奏は自分では気づかないうちに変わっていって…。

※ 朗読劇終了後は、宮沢賢治ゆかりの曲をお楽しみいただけるミニコンサートもあります!

■原作 宮沢賢治、 演出・脚本 梅屋サム

■後援 広島市、広島市教育委員会、(公財)広島市文化財団、中国新聞社、広島テレビ放送

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