・・・遠い記憶の話である。 夏休み、当時18歳の私は、単行本を読み耽っていた。 ヘッセの「車輪の下」とか…サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」とか…海外文学に親しむ私、みたいな! 何かと格好をつけたい年頃でもあったように思う。 そんなわけで、私の選んだ本は、薄かったという物理的な理由のみで選んだ、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」であった。 父からの用事を頼まれたのは、読書も佳境という時だった。 (このタイミングで?)と、私はひどく面倒で、ついぞ返事をしなかった。
ぼくは、かずま。小学四年生。春にはムラサキツメクサが咲きほこる河原づつみの途中に、一人暮らしのばあちゃんの家がある。 今日は、母ちゃんにたのまれて、ばあちゃんの様子を見るために寄ってから家に帰った。 「おかえりなさい、かずま。おばあちゃん、どんな様子だった?」 「おらんだ、だって・・・」 「は? オランダ?」 かあちゃんは、首をかしげた。 「ばあちゃん、風邪で食欲ないみたい。母ちゃんの伝言、伝えたよ。なんでもいいから、食べたいもの、おしえてほしいって」 「あ
夏と言えば、何を連想するだろうか? 日傘、海、花火、スイカ、かき氷…月並みながらいろいろなものが浮かぶ。 でも、忘れてはならないのは「脱毛」ではないだろうか? 令和では、男子でもスネ毛つるつる星人が生息する💦 スネ毛を生やしているだけで、一部の意識高い系・美容女子からは白い目で見られ、手抜きの極みとして、冷ややかな目で見られるという理不尽な扱いも珍しくない。 ・・・時は昭和。 若かりしころのあの夏の日。 「明日は海水浴! 江ノ島にレッツらゴ〜♪」 の前日は、ビ
【映画】「あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。」アマプラにて視聴。 〜感想〜 昭和の特攻隊員と令和に生きるJKが 時空を超えて、恋をする王道の物語。 結末が容易に想像出来る。 ポスターを見ただけでネタバレ。 でも涙が止まらない。 それは何故だろう? まずは、キャラクター付けから。 女子高生の百合は、現代、令和時代の少女。いつも何かに苛立っている。 思春期・反抗期(!?)という便利な言葉でくくることの許される世代。 実際私が、日常の中で見聞きし、自分も体験して
あなたは、周りのマウントを取って来る人に、イラッとさせられた経験はありませんか? この記事では、マウントを取って来る人を3秒で倒す簡単な方法を、私の経験も踏まえてシェアしたいと思います。 「うちのエリザべスちゃまは、国産の牛肉しか食べませんの♡」 と、プードルを小脇に抱えてせせら笑う近所の自称セレブおばさん。 いつも自分がてっぺんに居ないと気が済まない職場のあの人。 毎回というくらい、夫のエリート自慢をするたえちゃんママ。 余裕で受け止め、理解できるようになりま