多様性を謳う社会にあって、プリンセスに対する公開前のざわつきに疑問を呈す
ディズニーは、悪者がやっつけられ、プリンセスはやはりハッピーエンディングなのね。
実写版『リトル・マーメイド』を観てきました。
いろいろな要素が満載でした。
多様性の世界観
原作と違うプリンセス
親子の在り方
異文化とのコミュニケーション
思い込み(伝達)
自分軸の大切さ
社会の中での自分
切り出し方によって
今、社会にある問題を語ることができそうなほどでした。
盛り込みすぎて、全部が問題提起として薄くなってしまった感もありますし、
そもそも、原作あっての実写化なので
問題提起されているように感じたのは、私だけかもしれません。
公開前に
プリンセスに、アフリカ系アメリカ人のハリー・ベイリーがキャスティングされ、かなりざわついていましたが、
実際に見てみたら、
私は、それほど違和感なかったですし、
歌声が素敵だったので、
これでいいのではないかと思います。
今まで自分が見てきたものと違うからといって
「アリエルじゃない」とハッシュタグを立てるまでだろうかと疑問にも思いました。
これからは、アリエル=黒人だと断言されたわけでもなく、
マーシャル監督の表現のひとつとしてできた作品です。
このざわつきからも
平生は、「人種差別反対」とか
「多様性を受け入れる世界が必要」とか
声をあげていても、
人は、自分の信じるテリトリーを侵されると
簡単にその意見を覆す、
自分勝手な生き物だとわかります。
自分の中に、そういった感覚があることを
自覚することが
まずは、多様性を語る前に必要だと
気づいた映画鑑賞時間でした。
言葉も流行りです。
その本質を省みず、言葉だけに踊らされないようにしていきたいですね。