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動きの違いを感じて調整してみよう、脚挙げ運動で分かる骨盤の歪み

7章
産後の骨盤の歪みに対するセルフケア
歪みとは具体的に何なのかを解説

医学的なデータで見る、骨盤の左右差で腰痛や体重のかかり方の違い

医学文献では、骨盤の関節に関する情報は少なく、報告は多くありませんが、いくつかの例があります。
例えば、立った状態で足をそろえて体重をかけながら腰を左右に動かすと、体重をかけやすい側の腸骨が後下方向に位置していたと報告されています。

動きの違いを感じて調整してみよう、脚挙げ運動で分かる骨盤の歪み

腸骨の位置のずれにより影響が出ることの一つにあおむけで脚を挙げる動作が楽かどうかが変わることが挙げられます。仰向けに寝て両脚を伸ばし、片脚ずつ持ち上げてみてください。この時にどちらが重く感じるか、チェックしてみましょう。

脚の骨である大腿骨は、骨盤を土台として付いています。そのため、骨盤の位置が後ろに傾いていれば骨盤から大腿骨に付いている股関節の筋肉が引っ張るので大腿骨が持ち上がりやすくなります。
そのため、脚の挙がりやすく感じる側の腸骨は後傾していることになります。この左右のずれを矯正する方法としては、前傾している側を後傾させるという方法になります。

骨盤の前傾側を後傾させるストレッチ(姿勢を止めてゆっくり伸ばしながら30秒)
①うつぶせになり、骨盤を後傾させたい側の脚をがに股のように外側へ膝を向けます。
②膝を外側へ向けると骨盤が浮きます。骨盤の浮いた部分を床に着けると、足が浮きます。
③足を浮かせたまま、脚の重みで下がってくるようにそのままの姿勢でリラックスして、ストレッチします。足が床に着くまでは骨盤を浮かせないようにして下さい。
ストレッチ後にもう一度あおむけで脚の挙がりやすさが変わったか確かめてください。

記事は書籍「自分でできるセルフリハビリ」(著者:勝井洋)より抜粋
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