左右の違いを感じてみよう、骨盤の歪みは腸骨の位置で考える
7章
産後の骨盤の歪みに対するセルフケア
歪みとは具体的に何なのかを解説
骨盤の構造というのは、実際にはいくつかの骨が組み合わさってリング状になっていると考えます。まず左右の部分の骨を「腸骨」と言い、この部分が骨盤で左右差として表れやすい歪みと考える部分です。
腸骨の右が下がっていればそちら側が実際には骨盤の位置が下がる分大腿の骨の位置も下がるので、脚の長さで言えば「脚が長い」という表現をされることもありますが、実際に脚の長さが骨折や変形無しに変わることはありません。
腸骨の位置のずれというのも、実際に骨盤の関節の位置がずれている場合と、骨盤そのものが傾いていて実際は背骨が側弯しているケースもあります。背骨が側弯している場合は、例えば右に凸の側弯であれば、骨盤の右側が下がって左が上がります。
腸骨の位置が、仙腸関節でずれているケースもあります。仙腸関節もほんの3°前後傾するので、仙腸関節で左右それぞれ腸骨が前に傾いたり後ろに傾いたりしてしまう場合もあります。
このような形で、医学的にも骨盤の左右差がいくつか報告されています。それでは、実際に骨盤の左右での位置の違いが身体機能にどんな関係があるのか明らかになっていることを紹介します。
記事は書籍「自分でできるセルフリハビリ」(著者:勝井洋)より抜粋
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