私はひまわりサンフラワー
置かれた場所でうまく咲けなかった
みんなと同じになれない
いつもいじめられた
人と何かが違う事で いつもいじめられた
隣の人より背が低い 太ってる 足が遅い
私は咲き続けることに疲れたの
こんな寒くて冷たい冷蔵庫
いつも誰かの視線が怖かった
「あなたは誰とも違ってる」
「あなたは仲間はずれだ」
「お前なんかいらない」
「出ていけ」
頭が痛くて 凍えて 泣きそうだった
もうこれ以上いたら生きていけない
何を見ても 公園の樹々を見ても
綺麗だと思えない
悲しみの涙しか出てこない
そんな時 だれかが言ったの
「あなたには どんな花が似合うのだろう
どんな花でも
それは あなたの花
どんな花でも
あなたはあなた」
それを聞いた瞬間に
お日様
あなたが手を差し伸べてくれた
あなたのその手が
涙を癒してくれた
心をポカポカ陽気にしてくれた
私には
向日葵という名がついてるの
それはね お日様
あなたをいつも見ていたいから
だから ほら
こうして今も あなたの所に来ているの
あなたをいつも見ていたい
あなたはいつも
変わらないお日様
朝、まどろみの中
なかなか目が覚めない私を
朝ごはんを食べる暇がなくて
いつもバナナ一本と飲み物と
ちょっとしたゴミ袋をもって
朝の通勤で車に乗る私を
仕事中 客との対応に追われ
事務処理の山にうずもれて
パニックになっている私を
仕事がおわって
携帯アプリのラジオを聴きながら
車の中でホッとしている私を
お日様 あなたはいつも見ているの
私は お日様
あなたが大好き
私とあなたは
いつもいっしょ
いつも私を見守り
支えて 励ましてくれる
「お日様も
私の事、大好き?」
そうつぶやくと
暑い昼間に涼しげな風
私は お日様
あなたの光を反射して
いつもキラキラまぶしいお顔
お日様
あなたの光が大好きよ
あなたに出会って
元気100倍!
あなたの心が私の中に染み込むの
明るく 明るく 輝いて
私とあなたはとっくに
ひとつなの!
輝くひかり
私とあなたはひとつ
私をいつも照らすひかり
わたしは向日葵
あなたはお日様
輝くひかり
私とあなたはひとつ
いつもひとつ
(初出 2022.6.5 前橋ポエトリーフェスティバルオープンマイク 前橋文学館)