夏が来る度に
こんにちは。ケイトです。
今日は大学院入試後から手を付け始めて、提出期限が1週間過ぎていた大学の課題をようやく提出しました。
正直クソレポートになってしまいましたが、もう今後の進路が確定しているため、単位さえ取れればいい僕にとっては成績の評価は必要ないため、問題ないでしょう。
さて、今日は「イリヤの空、UFOの夏」というライトノベルについて話していきたいと思います。自分の中で、夏が来ると毎年読み返したくなるシリーズでもあります。実際に読むかどうかはその年によって違うのですが、今年は家にいることも多かったために読みました。
有名なので知っている方も多いとは思いますが、かなり古いライトノベルです。
調べてみたら2001年に1巻が刊行、2003年に最終巻である4巻が刊行されたそうですね。最終巻が出た時点で僕5歳です。小学生ですらありません。
僕がこれを読んだのは中学生の頃でした。当時ライトノベルにはまり、様々なシリーズを読んでいました。出来れば新刊で集めたかったのですが、お小遣いの乏しい中学生が一冊500円程度の文庫本をそう何冊も買えるはずもなく、専ら集めるのはブックオフが中心となります。それも100円の少し古いシリーズをよく買っていました。
中学生の時に経験したものというのはその後の人生に大きく影響するものだと思います。「イリヤの空、UFOの夏」も僕にとってのそういったものの一つでした。
話の内容について説明すると、これはジャンルで言うならいわゆる「ボーイミーツガール」になります。言葉としては知っていたけどあまり理解していなかったので、ボーイミーツガールについて調べてみました。
「ボーイ・ミーツ・ガール」(Boy Meets Girl) とは、少年と少女が出会い、そこから物語や事件が始まる作品、ストーリーのことです。 マンガ や アニメ、ゲーム や ライトノベル などの物語の類型、パターンのひとつで、多くの場合、ごく平凡な少年、もしくは 無気力・クール で傍観者的な立場の少年の前に、謎めいて訳ありの美少女が突然現れる、なんて状況になります。
(ボーイ・ミーツ・ガール/ 同人用語の基礎知識 - https://www.paradisearmy.com/doujin/pasok_boy_meets_girl.htm)
この言葉を基にすると、王道的なボーイミーツガールであると言えます。
主人公の浅羽直之が夏休み最終日に忍び込んだ学校のプールで、ヒロインである伊里野加奈と出会うことから物語は始まります。
この作品の魅力を語ると、どこから挙げていいものか迷います。
魅力的な登場人物の数々、現代日本と似ているようで少し違ったおかしな世界、物語の中に少しずつ登場していくSF要素的な謎、そしてそれが明かされる最後の展開。
全部何もかも好きなのですが、それでもあえてなにか一つとして挙げるとするならば、最終巻のクライマックスを僕は挙げます。こんなシーンを中学生の時に読んでしまったからこそ、この作品をここまで評価しているし、今でも読み直したくなるのだと思います。
一応ネタバレ注意
伊里野は実は宇宙人と戦うための戦闘機のパイロットであることを知った浅羽は、宇宙人との最後の戦いに出撃したくないという伊里野を説得してほしいと伊里野の仲間に頼まれ、伊里野の元に向かいます。
そこで浅羽は、伊里野のために、伊里野が出撃しないために戦うことを決意し、周囲の兵士が持っていたサブマシンガンを奪って立てこもろうとします。
そこで浅羽は、
「伊里野が生きるためなら人類でも何でも滅べばいいんだ!!!」
と言います。それを聞いた伊里野が放った言葉が、
「わたしも浅羽だけ守る。わたしも、浅羽のためだけにたたかって、浅羽のためだけに死ぬ。」
そう言い残して、戦闘機に乗って最後の戦いに伊里野は向かいます。
お互いがお互いを、それだけが欲しいと言って、命を懸けたのです。
僕はそれを美しいと思います。
愛なんて陳腐な言葉で片付けたくないくらい美しい物語だと思います。
本当に、何度読み返したかわかりません。それくらい大切な作品です。
いろいろ書こうと思ったんですけど、思うことがありすぎて全て言葉にするのは無理だと思い適当な文章になってしまいました。それくらい好きな作品だということです。好きすぎて特に言うことがない、というか。
今カクヨムで無料で読めるらしいですね、皆さん読んでみてはいかかでしょうか。
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