見出し画像

【第十二回】【IBDPコア・EE】学校によって違う!?課題論文(EE)への取り組み

前回は課題論文の科目の選択について述べていきました。今回は少し趣向を変えて、それぞれの学校の課題論文の取り組みについて考えていく(主に自分の学校の紹介になる)回になります。少し「良い点数を取る」という趣旨からは離れるかもしれないですが、最後までお読みいただければと思います。

【1. 課題論文の時間割の中での位置付け】
よく他の国際バカロレア校の人たちと喋ることも多いのですが、 そこで聞くのが時間割の中で「課題論文(EE)」という科目が設定されていたりする例です。私はこれを羨ましいなぁと常々思っていました。

私たちの学校では、「課題論文の時間」など学校で設定されることはなく、完全に課外活動のような形で、授業時間外に自主的に進めるものとして位置付けられていました。そのため、どこの時点でどこまで進めてなくてはならないのかという面が分かりにくく、苦労した思い出があります。EEのスーパーバイザー(SV)との面談可能時間もIBのガイドにちゃんと則るならば制限時間があるため、話すことも難しいからです。

他のIB校では、時間割の中で「課題論文」などのような形で授業が確保されている例も聞きます。しかし、一条校として私たちは保健や体育など他の時間割もあったからか、また平日のみ授業で1日の時間数も少なめであることから、そういうこともありませんでした。本当に「OOまでにFirst Draftね」とかのように期限だけが先に決まっていって、その意味ではかなり生徒の自主性にEEが委ねられている学校でした(笑)。

【2. 完成までのタイムラインと計画の失敗】

私の学校の課題論文のタイムラインは以下のようになっていました。
高校2年生
4月:
EEガイダンス
12月:
スーパーバイザー(SV)との初回面談
→ここまでのEEの完成度:5%(調べる地域と時代を決定した)
高校3年生
4月:
EE First Draft提出
→ここまでのEEの完成度:30%(一応完成させたが、歴史の説明が長く、納得がいっていない感じだった)
4~5月:二回目面談
→ここまでのEEの完成度:40%(細かいところを修正した)
6月:EE Final Draft提出
8月:Viva Voce(三回目面談)

私の学校の落とし穴は、高校2年生(DP1)の4月のEEのガイダンスから12月まで、何もEEについて学校からアクションがないことです。つまり、本来ならば活用するべきDP1の夏休みを棒に振りやすいスケジュール感でした。私もこの例に漏れず、夏休みは漠然と「あぁ、EEを進めないとなぁ」と思いつつ、スクールフェスティバル(学園祭)の実行委員会だったということもあり、ほとんどEEで何か生産的なことには取り組まなかったように思います。また、当然のことながら、初回面談も有意義に用いることなどできず、このときに歴史の先生と第二次世界大戦期のビルマとタイのどちらを取り上げるのが良いかということを話している段階でした。

そのため、私の学校では多くの人が、First Draftの質が低く(急いで終わらせているため)、実質的に面談を一度棒に振っているという段階だったように思います。私もこの例に漏れず、First Draftの範囲は時代も広く、焦点が全く絞られていなかったように思います。

私の学校のEEのスケジュールを踏まえた自分の進捗は下のような感じでした。自分のスケジュール感はかなり失敗していて、提出2週間前にRQを変えて、(ほとんど)1からEEを書き直しました。今考えれば、正気の沙汰とは思えない所業です。もう一度DPをやれと言われたら絶対にこの失敗は繰り返さない(したくない)部類に入ると思います。

EEは2年間でやるものですが、実質的に私の学校では半年で終わらせていたといっても過言ではないくらいやばかったように思います。

これがきつかったのは、6月は体育祭などの学校行事もあり、部活の最後の大会もあり、SAT・TOEFLの勉強もあり、IAも重なり….というように課題がどんどん積み重なる段階にあったことだと思います。思い返せば、EEによくこんな時間を費やす決断ができたな… とも思います。このブログを読んでいる皆さんは是非とも同じ失敗を繰り返さないように!と願っています。

【3.失敗から学ぶ〜次やるとしたら何を変える?〜】
この失敗を踏まえて、次違うことを行うとしたら何を変えたのだろうかと思う時があります。私は、クラスメイトともう少し生産的に協力すれば良かったと思っています。例えば、月1でEEをやる時間を決めるとかがあるだけでも同じような失敗をすることはなかったのではないかということに思いが至ります。自分のEEへのスケジューリングはFirst Draft以降はSVにも見せられない以上、本当に自力のみで、フィードバックもあまり受けない状態でIBに出すというリスキーな賭けでした。

定期的に取り組む、このコツコツ積み上げることが自分に足りなかったことだと結論づけてこのブログは締めにしたいと思います。次はいよいよ自分のEEの成功と失敗を分析していこうと思います。年内に更新できるように頑張ります。

いいなと思ったら応援しよう!