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宗教の役割

今回は宗教について考えていきたいと思う。日本人は宗教をあまり日常で考える人は少ないと思うが、この宗教の役割がテクノロジーの発達によって変わりつつある。今回はその部分を説明していきたいと思う。

テクノロジーの発達によって難しいことでも容易に理解することが出来る時代になってきて宗教のとらえ方が変わりつつある。その宗教の変わりつつある点として3つのカテゴリーから分析する。
① 技術面の問題
② 政策の問題
③ アイデンティティの問題

この3つの問題であるが、まず技術面での問題について考えていくことにする。100年前、200年前は宗教の信頼は大きかった。疫病や飢饉が発生した時は大聖堂や神殿、モスクなどそれぞれの宗教の象徴的建造物に行き、蔓延防止を神に祈っていたが、今はテクノロジー、科学の発達によって疫病や飢饉の原因が理解できるようになって、宗教に依存する人が少なくなったと考えられる。要するに宗教の信頼が落ちて、意味を失いつつある。2つ目の問題として政策の問題が挙げられているが、これは19世紀、20世紀初頭ではコーランや聖書で書かれた文章を方針として国家の政策を掲げていたが、20世紀からマルクスやハイエクのような経済学者の台頭によって新しい政治体制が確立された。そのため政策の点でも宗教の果たす役割がなくなり、宗教に対しての信頼が低下しつつある。では今の宗教の果たす役割はなにかというとアイデンティティである。この問題に関してはわずかな違いだが自国や同じ宗教の人々に関しては忠誠心、他国には対抗心を抱くことが考えられる。そのため、宗教はアイデンティティだけの意味しかなくなってきている。特に今はナショナリズムの手先として多く使われている。北朝鮮問題やイラクの核兵器問題、中東での紛争やイギリスのEU離脱などである。特にイギリスのEU離脱はまさに外国人、イスラム教の人々(他宗教の人々)の不信感に関与したのなら、ナショナリズムの問題(気候変動、核問題など)は容易に解決できないだろう。さらにこの宗教のアイデンティティとテクノロジーが融合することでさらに大きな力が発揮される可能性が高い。それは日本のカミカゼ特攻隊が象徴的である。日本は神道という宗教のもと、国民を一つにして忠誠心を抱かせて、WWⅡで自己犠牲という産物が生まれテクノロジーと結びついた。この力はとても強力で簡単には抜け出すことは出来ない。それは日本のWWⅡが証明している。そのため宗教とテクノロジーを再度考えて、間違った方向に向かわないようにしなければならない。


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