開業前に慣れておいて欲しいこと。

開業前にスクールに通う方は多いと思います。
私も生徒さんに手技や経験に基づく理論、カウンセリングの仕方などを教えていますが、サロン経営に必要なのはやはり『接客』だと思います。
でもそれは実践しかありません。

例えば『手技』を習う際、テクニックよりも先に手がスムーズに動かせる事が大事です。
そのハンドスクロールがスムーズにできていないとテクニックどころではありません。

それと同じで『接客』も、まずお客さまと話すことに慣れて欲しいのです。
お客さまとお話するのも緊張する方が、何かを買ってもらうなどハードルが高すぎますよね?

それは例えばいわゆる『敬語の使い方』や『お辞儀の仕方』などではありません。
大手のサロンさんなら『丁寧な接客』で良いと思いますが、小さなサロンでそれをするとお客さまは気を遣い寛げません。

小さなサロンは大きなサロンのような接客は向きません。
むしろ『街の電気屋さん』を見習うべきです。
大手量販店にないきめ細やかなサービスとフットワークの軽さが街の電気屋さんの魅力です。
なので小さなサロンは『大きなサロンにないサービス』、むしろ『大きなサロンにはできないサービス』を見つけ、提供しましょう。

その為には、『お客まに心を許してもらう』会話や心配りが必要ですが、これはサロン経営を始めれば自然と身に付くものではありません。
私がお勧めするのは、『できるだけ多種の接客のアルバイト』をする事です。

私には娘が2人いますが、娘たちも色んな接客業のアルバイトをしてきました。
昔は『1カ所に長く勤める』ことが美徳とされていましたが、私は『できるだけ多くの人と関わること』と、『色んな職種で物事の解決能力を身に付ける』ことが大事だと思います。

そして、どのお店でも『売上に貢献すること』も大事です。
雇われていて、そこのお店に必要とされない方が自分で起業して上手くいくのは難しいと考えてください。

さて、その娘ですが、上の子は海外の大学に通うお金を貯める為に色んなアルバイトをしました。
居酒屋の呼び込みから高級ブランドでの販売、お洒落なバーなどなど。
高級ブランドでは、商品を持って外のお客さまに声を掛けて売上に貢献していたようです。

その娘が海外から一時帰国していますが、私のサロンを間借りして『ネイルサロン』をしています。
私が月に1週間しかお客さまをお取りしませんし、スタッフも10日程なので空いている時間を精一杯使いお客さまをお取りしています。

そして3ヶ月後には私の売上を追い越しました。

ある程度の年齢になると、アルバイトなんてと思われるかも知れませんが、自分でお店を始めてから経験するよりは、責任を取ってくれる方がいる所で経験する方が絶対にいいと思うので、接客に自信がない方は、まずは『アルバイト』で経験をされるのもいいと思います。


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