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ワールドトリガー28巻ー犬飼・・お前もなかなかに不憫なやつだな
ワールドトリガー28巻が「少年漫画らしからぬビジネス書」との評判を得てるらしい。遠征選抜試験に入ってから、バトル漫画というよりビジネス漫画になってる気がする。
それでも面白いのがワートリ。
「実力」とは何か?「努力」とは何か?
麓郎側も、師匠である犬飼側も、ヒュース先生に学ぶべきところは多い1冊だと思う。
私は犬飼に似ている
私が注目したのは犬飼。なぜなら私に似てるから。
ちょっとサイコパス的な雰囲気を漂わせる犬飼は、なかなかにクセがある人物として描かれている。が!私は犬飼=苦労性で不憫説を推す。
犬飼もいろいろ頑張ってるんだよ。でも・・「言い方!」「顔!」って突っ込みたいし、タイミングも悪い。
嫌な言い方をついしちゃう。わかっちゃいるけど・・言っちゃうんだよ。
自分の「素」を他人に見せることに抵抗があるんだよ。臆病なんだよ。
まあ、性格悪い・・ってとられちゃうんだろうなぁ。わかるよ。
この犬飼の表情を見よ
特別課題で柿崎3番隊が100点満点をとった場面。
太一の表情を見た犬飼の表情。
ここに犬飼の少しの後悔を見た。
「彼(太一)を見くびっていたかもしれない」
「こういう体験や言葉をかけると、人は奮起するのか・・」
そして麓郎の師匠として、ボーダー隊員としての覚悟の表情。
おれが
いなくなったら
どうすんの
いつもはヘラヘラとしている犬飼の覚悟が垣間見える、良い表情だ。
タイミングは難しいよ
「自分で考える」ことができるようになるのは、時間がかかるかもしれないし、逆に何かきっかけがあればふと気が付くことかもしれないし。
そのタイミングをひたすら待つのは、なかなかに難しいことだ。
「これこれ、こうして、こうやって」って1~9まで教えて残り1を考えさせるのは、よくみんなやってることだよね。
まあ、この残り1すら「わからない」人はたくさんいるけど。
指導する側が考えなくちゃいけないのは、弟子に1~10のいくつまで教えることが適正なのか?そしてそれをいつまでに教えないとだめなのか?
犬飼・・まだ18歳なのに・・おまえ、大変だな。
ワートリ完結するまでは生きていたいなぁ。