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はじめての育児生活。

長男が生まれて

長男を妊娠し、神戸の助産院に通いながら、これから先どうなるんだろう。
と日々の暮らしに不安を感じながらも赤ちゃんが生まれてくることが楽しみでした。

出産は、想像よりもあれよあれよという間に終わってしまい、話に聞いていた痛みでした。
痛みはすごいのですが、どんな動物も子供を産む。
自分が人間という動物だなと実感したのでした。

家に帰って、赤ちゃんと寝たきりの生活。
赤ちゃんと旦那さんとしか会わない毎日の繰り返し。赤ちゃんは
よく泣くタイプだったので熟睡できずでフラフラでした。

熟睡できないとさらに心がすさんでいくようで、一日、一日がすごくつらい。
指折り数えて、この子が6か月になったら泣くのがおさまるのかな?
歯が生えたらかな?と泣くのがおさまる日を想像していました。

そんな夜泣きとの日々の間に月に一度くらい数千円のお仕事が
前に仕事をいただいたところから不定期に入ってきて
夜中メインで仕事していました。

それこそ、赤ちゃんが寝ないのでスリングで抱っこし
立ってパソコンしたり、おんぶしたりで集中してできるのは
わずか1時間くらい。
フラフラでした。

まさかの診断が

ある日、定期検診にいって、子供のお腹をみてもらったときに
鼠径ヘルニア(脱腸)ということがわかりました。

これが原因で泣いているのでは?
と先生に言われてほっとしたのですが、小さいので
まだ手術はおススメできないと言われてしまいました。

5歳くらいまで付き合えばいいと。

そんなに待てない。
私も赤ちゃんもそこまで待てるんだろうか。
不安で仕方なくって。

検診にいってから1か月ほどの夕方、火が付いたように泣き出し
一時間たっても泣き止まない日がありました。
全然泣くのが収まる気配がない。

あわてて救急車を呼び大きな病院に運んでいただき
応急処置をしていただきました。
原因は鼠径ヘルニアで、腸が飛び出してしまい戻らなかったから。

その大きな病院では、赤ちゃんのヘルニアの手術ができる
姫路市では数少ない病院。
手術について説明を受けました。

大病院なので、検査をし手術入院だとのこと。
予約を今入れても2か月後のことだと。

また、そこで2か月、、、、とくらくら。

幸い手術までの間、検査に数回病院にいっていたからか
赤ちゃんも異常な泣き方をして数時間止まらないということは
ありませんでした。
本当によかった。

入院の日でちょうど長男1歳。
手術自体は30分くらいで終わり、絶食です。
1歳になって離乳食も進んで食べるのも好きな子だったので辛かった。

泣いて泣いて泣いて。
何もできず抱っこして相部屋から逃げるように共同スペースに行っていました。

寝るときは抱っこして一つの狭いベッドに入って。
同じ部屋の親子は、もっと重大な病気を抱えている方もいた様子で、
何とも言えない空気でした。

2泊3日の入院が終わり、家に帰ったら。
嘘みたいにピタッと赤ちゃんの泣きが収まったのでした。
今まで何してたんだろう。
赤ちゃんが夜通し寝るということを初めて体験し心の底から安堵したのでした。


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