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食糧危機が叫ばれる中、先祖たちの食糧危機について語ってみる
どうも、てっさいです。
最近、将来を不安視させるニュースが多いもので(マスコミはいつの時代も不安を煽る傾向がある)現在の状態はいかにまずいのか、それとも良いのか。過去を振り返って考えたいと思います。
最近は食糧不足が懸念されますが、少し歴史を知っている方なら、昔よりは食糧事情が良いことは理解していると思います。
日本で言いますと江戸時代だけで、享保・天明・天保の大飢饉などが有名です。天保の大飢饉ですと、栄養不足で病気も流行り、5年間で125万人も人口が減っており、日本の人口が3,198万人なので3.9%の人が亡くなった計算になります。
また日本は肉食を禁止していたのでやや特殊なケースにはなりますが、1930年から1980年にかけて、平均身長が10センチも伸びました。それほど栄養面で向上したのです。しかし、日本は水が豊富で稲作が盛んなのでまだ恵まれています。
ヨーロッパの場合
世界で最も豊かだったフランスですら、11世紀には全国的な飢餓が26回起きているし、12世紀には2回、14世紀には4回、15世紀には7回、16世紀には13回、17世紀には11回、18世紀には16回起きている。どの世紀にも、局地的な飢餓は何百回と起きた。
このように頻繁に飢餓はあり、その飢餓の度に人口の0.5%は亡くなったようです。
また摂取できるカロリーが低く200年前の英仏は推計によると住民の2割は一日数時間ゆったりと歩くのが精一杯のエネルギーしかなく、乞食をするしかなかったそうです。
しかし、それでもまだヨーロッパは恵まれており、アジア、中国、インドの方が事態はひどかったと言われています
1630年から1631年のインドの飢餓を目撃したオランダ商人は次のように言ったそうです。
インドの飢餓では何十万人もが飢え死にしたので、国中が埋葬されない死体だらけとなり、それがあまりの臭気を放ち、空気全体がそのにおいで満たされ汚染された。
このように人類は何度も食糧不足に悩まされた歴史があります。
批判もありますが科学肥料の発明、品種改良、冷凍などの長期保存の確立によって、食糧危機はほとんどなくなりました。
18世紀の英仏の一人当たりの摂取カロリーは1700~2200でした。現代で言うと、基礎代謝であり、寝たきりで消費するカロリーしか摂取できていなかったことになります。
現在の日本で言えば、この倍のカロリーを簡単にとることが出来ます。
世界人口での栄養失調の割合も1945年には50%だったものが、現代では10%ほどに減っています。
まあ、下を見ればキリがなく、私は困っているという人も多くいるでしょう。昔よりはマシと言われて、納得できないのもわかりますが、知識として知っておくのは悪くないと思います。
今の日本の状態を幸せと感じるか否かは、結局自分しだいなのでしょうね。
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