Webコンテンツで改行が気に入らないと言ってくる客にどこまで付き合うか、アナロジーを使って会社を見限る臨界点を示す

Webコンテンツで、思い通りの改行を実現することはできない。見る人によって、画面のサイズや解像度も異なるし、文字サイズも違うから。
とはいえ、「ここで改行はいらないようにしてください」と言ってくる客は多い。こういうド素人の客に対しての対応を考える。

STEP1)思い通りに改行できないことを口頭で説明する
これは、うまくいかないケースが多い。客は「改行を意のままにコントロールできる」と思い込んでいるので、言葉は通じない。

STEP2)様々な環境での画面ピクチャを送りつける
信じられないことに、これでも上手くいかない。いろいろな環境で、様々に改行している画面ピクチャを送っても「普通の環境でいい感じ改行にするように」と言ってくる。
そして、客の言う「普通の環境」とは、客がたまたま普段使っている端末の環境である。
要するに、「俺様の手元で綺麗に見えるようにせよ」というのがオーダーになる。それが実際の利用者にとっては邪魔になるケースが多い。

STEP2のあとが分かれ道になる。諦めて「俺様の環境で綺麗に見える改行」をいれて納品するのは簡単。しかし、本当に利用者やサービスのためを思うなら、「おまえの俺様環境が世界の基準値ではない」ことを、様々にデータを集めたりして、納得させる必要がある。
よほどサービスに思い入れがないと、そこまではしない。面倒だからである。
このどこかで、まぁ、どうでもいいよなと思って諦める水準というものがある。これは、サービスでもそうだし、会社でもそうである。

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