思い出のワンちゃん
ペットのいる生活に憧れがあります。
朝、ペットにご飯をねだられて起きる、なんて生活は一度経験してみたい。
しかし残念ながら、私はちょっとしたアレルギー体質の持ち主なので難しそうです。
そんな訳で動物と触れ合う機会は少なめなのですが、昔からどちらかと言えば動物には好かれる方です。
特にお散歩中のワンちゃん。
可愛いな〜と思いつつそっと道を譲るのですが、不思議な事に、ワンちゃんからこっちへ来る。
飼い主さんが気まずそうに謝って来るのはこれで何度目だろうか。
私は一向に構わないけど、様々な方がいらっしゃいますからね。大変だ。
寄って来るだけでなく、たまに「私がおやつにでも見えたのか?」というくらい嬉しそうに跳んで回って、飼い主さんが大慌てするワンちゃんもいますね。
結構ガチで「美味しそうな匂いでも纏ってるのかなぁ」と思う事があります。
だけど、過去に一匹だけ、全然懐いてくれなかったワンちゃんが存在しました。
昔、お隣さんのお家で飼われていた、さくらちゃん(仮名)です。
犬種は分かりませんが、多分ポメラニアンか何かかな。小型犬サイズだったのは確かです。
さくらちゃん(仮名)は、飼い主さん以外の全方面にガンガン吠えていくストロングスタイルワンちゃんでした。
当時はまだ、ワンちゃんは外飼いが一般的。
クレヨンしんちゃんに「シロ」ってワンちゃんが出て来ますが、まさにあんな感じでさくらちゃん(仮名)も飼われていました。
さくらちゃん(仮名)は大変立派な番犬で、私がちょっとお隣さんのお家の前を通っただけで
ワン! ワンワンッ!! ワンワンワン!!!
と、ブロック塀の小さな隙間から可愛らしいお顔を出し「こっち来んな!」と訴えて来たものです。
あの鳴き声が轟く度に、ご近所でも「誰かがあの家の前を通ったんだな」と分かる便利システム。
そう言えば、あの辺で泥棒が出たなんて話は聞かなかったですね。
さくらちゃん(仮名)センサーは厄介そうでしたから。
幼い頃からさくらちゃん(仮名)ばかり見ていた私には、大抵のワンちゃんが大人しく見えます。
それでいいんだけど、たまにあの鳴き声が懐かしくなります。
あれはあれで可愛かったなぁ、さくらちゃん(仮名)。
ただ、お隣さん、さくらちゃん(仮名)ですっかり懲りたのかも知れません。
次に飼ったかおりちゃん(仮名)は同じくらいのサイズ感の小型犬だけどあまり吠えないし、何よりさくらちゃん(仮名)と違って、初対面の私の前でお腹まで見せて来る大サービス犬でしたから。
いやぁ、ワンちゃんは可愛いわ。
余談ですが、私は「犬派? 猫派?」と質問されたら
「犬と猫がじゃれてるの大好きですね」
と空気読まずに回答するタイプです。
だって可愛いんだもの。