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「学び」の底なし沼。自己啓発チックな単語の先にある地獄。【騙されない技術】

① 資産を増やすには、まず騙されないこと

A 資産の増え方
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資産=(収入-支出)+(運用資産×利回り)
収入・・・基本は労働による収入
支出・・・生活するうえでの経費
運用資産 × 利回り・・・投資による利益
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ひさしぶりに、詐欺系の話をひとつ。ジャンルとしては資産管理にはなりますが、もっと根の深い話になります。資産を作るうえでも大事なことですし、なにより生きるうえでも大事な内容です。怪しい話や美味しい話に見受けられる法則を発見したので、ここで共有しようと思ったのです。以前ブログにも記録しましたが、改めて推敲しました。

みなさんが大好きな「学ぶ」という、万能な言葉への警笛です。

② 「学ぶ」って言葉は危険。超危険。

出オチですけれど、「学ぶ」って言葉は超・要注意です。ほんとうに注意してください。これだけ分かって下されば、この記事はスルーして大丈夫。これからは「学ぶ」っていうワードをみたら、警戒してください。一目散に逃げて下さい。そのまま「学ぶ」コースに入ったら、ロクでもない目にあいます。

上記に記載した警告の意味が分からない人は、しっかり記事を読んでください。

「学ぶ」という言葉は、一般的にはポジティブなイメージです。「学ぶ」ことで賢くなり、成長できそうなイメージがあります。そこからお金持ちになれるかも知れません。論理的な思考につながるかも知れません。総合的にみて成功できるかも知れません。でも、それでもやはり、注意して欲しい。良いイメージの言葉だからこそ、「良いイメージに付け込んでマーケティングに使用してくる輩がいる」ってことです。ここがキモ。

③ 無給医の例

僕の所属する医療界隈に、無給医と呼ばれる種族がおります。細かいことは過去のnoteをみて下さい。簡単にいえば「学位や貴重な経験というエサにつられて、酷い低賃金で働くことを受容」しちゃったお医者さんたちです。よくよく考えれば労働力の搾取もいいところなのですが、どうやら無給医の判断力が鈍いだけでも無さそうで。裏返して考えると、無給医をそろえた側、つまり雇用主(雇用と言っていいか謎ですが)のマーケティング戦略が優れていると捉えることもできますよね。

無給医を募集するサイト、つまり急性期病院や大学の雇用ページを眺めていたことがありました。そこでは驚くほどよく似た文言が並んでいました。現役の無給医のインタビューでは、皆一様に「貴重な技術を学ぶために来ました」とか「第一線で学ぶ」とか仰っていました。やたら「学ぶ」を連呼するんですよね。不思議。

④ 「学ぶ」を連呼する弱さ

そうやって「学ぶ」を連呼している様子をみると、僕は「彼ら、頭が弱いのな・・・」とガチで心配しちゃいます。

たしかに技術を習得できていない頃には、修行も大事でしょう。歯を食いしばって頑張る時期は必須です。その意味で「学ぶ」という姿勢を否定しません。大事な心構えだと思います。姿勢自体は尊重に値します。

しかし。あまりにも労働者側が「学ぶ」を連呼していると、あとあとで後悔します。コワい上司にシゴかれながら「貴重な技術を学ばせて頂き、ありがとうございます」と言っている時は、ある種の恍惚状態にあり、気持ちよくなっているだけです。自分が頑張っているという、妙にヒロイックな気分になっているだけです。家にかえって無給だと分かれば、死にたくなると思います。

上司や経営者の目線になれば、いろいろ見えてきます。「学ぶ」といってノコノコやってくる無給医を含む立場の弱い労働者なんて、マジで都合の良い駒ですよ。経営者は腹のなかで「よっしゃー。学ぶとかのたまっている奴がキター」と思っています、ガチで。聞こえのよい自己啓発的な単語で、洗脳しやすそうな奴だと思われてしまいますよ。

⑤ 「働く」であって、「学ぶ」ではない。

職場で上からの指令で業務をさせられるのであれば、「学ぶ」ではなくて「働く」です。どれほど修行の要素があるのか知りませんけれども、やっぱりそこは「働く」でしょう、常識的に。というか法的に。

以前のnoteの記事で、給料の決まり方をまとめました。そこも参照いただければ分かると思いますが、会社から貰う給料の本質は、自分の労働力です。自分の労働力を、会社から貰うお金に変換しているのです。

「学ぶ」と連呼してしまうと、ここの前提が狂ってきます。「お前ら(=労働者)に貴重な学びの場を提供してやっているんだぞ。むしろ感謝しろや。勉強代として、給料から天引きしておくぞ!」と経営者が強めに出てくる余地を与えるからです。まさに「敵に塩を送る」形になってしまいます。

「働く」と言いましょう。口がさけても「学ぶ」と言わないように。世にも恐ろしい地獄のロジックの入り口に、自ら立つことになります。大げさではありません。実際に僕の周りで沢山みてきました。

⑥ 聞こえのよい単語に注意

抽象的に考えれば、ここでまとめたネタは「学ぶ」だけに当てはまる話ではありません。ようするに自己啓発的なニュアンスを含むパワーワードであれば一般化できます。「学ぶ」が一番分かりやすいので、取り上げました。

他には、たとえば。「FIRE」とかも、当てはまってしまうかもね。あとは「起業ノウハウ」とか「資産運用」とかね。どれも一見すれば聞こえがよくて、いかにも上昇志向。ネガティブなイメージは少ないものです。

こういった突き抜けてポジティブで自己啓発的な単語に、ゆすられてしまう人っているのですよね。上昇志向があるのは結構なのですが、どっぷりと自己啓発チックな世界観にハマってしまう人が後を絶たない。SNSやブログをみても思うのですが、ほんとうに多いのですよね。

いくら「FIRE」やら「資産運用でリタイア」とか仰って「勉強」しても、あなたの身の周りで達成できた人が居ないのであれば、やっぱりあなたも難しいんじゃないかしら。周りの環境に人は影響されるし、自動的に到達点も規定されてしまうもの。SNSとかじゃなくて、実際に自分の周辺環境で達成できた人が居ないなら、まあ無理ってことです。

こういう、ある種の悟りに達することって、すごく大事だと思っていて。いい意味で諦めがつくようになれば、自己啓発チックな単語で迫ってくる怪しい人から距離を取れるでしょう。悟りの境地に至れないと、ズブズブと自己啓発の沼に沈みます。んでもってヘンテコなオンラインサロンに入会して、出血するんです。「学ぶ」こと自体に快楽を覚えてしまい、アウトプットするほうに意識が向かないのです。

⑦ まとめ

・自己啓発チックな単語に惑わされない。
・「学ぶ」のではなく「働く」。
・アウトプット方向のイメージで生活する。

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