いつからか
こんにちは〜。新生活はどうですか?
わたしは今月からふくしまFMでレギュラー番組が始まったり、ツアーのラストスパートを控えていたり、目先の目標に向かってなんとかやっとやってます。ラジオ、まだ探り探りだけど、良い番組に育つよう、日々アンテナはって過ごします。
世の中も季節も前へ前へ動き出して、もし疲れて息が詰まりそうになったら、春の陽気を浴びて息抜きしながらね〜。メッセージ待ってるよ!
そして明後日はツアー札幌。たのしみ!
さあツアー再開!の前に3月のことをここに残させてください。
3月という月が特別な月になって、今年で12年。
東北の町ツアーは切っても切れない家族みたいなたいせつな時間でした。
きっと、悲しいことも、嬉しいことも、半分ずつ。
いわきと福島市はLOW IQ 1さんと一緒で、道中ずっと賑やかでステージもそのまんま楽しくて、ギターを持つとさらにかっこよくって。
2013年にまわったわたしの弾き語り自走ツアーの東北編に参加してもらって。あれから10年ぶり。あの時も今回も二つ返事で参加を決めてくださり、いつも男気を見せてくれる心強い先輩。また一緒に周れてうれしかったなぁ。
宮古、大船渡、石巻は東北ライブハウス大作戦の3箇所。ステージ以外の壁には思い思いに名前が書かれた木札で埋め尽くされていて、この場所に集まる人の気持ちに力をもらいます。起きてしまった出来事も悲しい気持ちも消せやしないけれど、震災がなかったら出会わなかった人たち。気づいたら笑ってたし、想い溢れて泣いてた。この町に鳴る音楽を失いたくない。繋いでいきたい想い。なんどもくる理由。
そして3月11日。この日をどこで迎えようと、気持ちは東北に向いているのだろうから、その日を福島で、福島の人と、福島を想う人と過ごせることがわたしにとって尊いです。
JヴィレッジでのSONG OF THE EARTHといわきSONICでのASYLUM。
この日、Jヴィレッジは去年よりさらに本来の姿で目一杯使われていました。サッカー選手がいっぱいいた!当たり前だけど当たり前じゃなかった光景。
14時46分、その場にいるみんなで黙祷をして、ジュンさんの言葉に心を傾けて、悲しくて、寂しくて、もどかしくて、でもなんだか涙があったかくて。
ASYLUMでは磐城じゃんがら遊劇隊さんに混ざって、その場にいる演者みんなも一緒に回って。地域の盆踊りみたいに賑やかで笑いが絶えないじゃんがらに!ASYLUMを毎年福島でやってくれてありがとうだいすきなタテさん。
道中、石巻、女川、陸前高田、大船渡、宮古、三陸の景色も見て周りました。町の中心地には大きなスーパーや商業施設が建って生活するためのライフラインがすっかり整備されていました。震災遺構や伝承館、復興公園も。
目に見えて綺麗になっていく町と、置き去りになったままの見えない誰かの気持ち、復興ってなんだろう。
それから、女川原発PRセンター、東京電力廃炉資料館に勉強しに。
気の遠くなるような事故後の廃炉作業の道筋。原子炉から溶け出した高濃度汚染物。燃料デブリはまだ耳かきひとかき分しか取り出せてなくて、今年の春から夏のいつからかタンクに保管し切れないALPS処理水が海洋へ放流。数百年、数万年も管理しないといけない核のごみたちを、いまだ処理していく術を知らない今の私たち。どうしてだろう。
管理の大変な古い原発をどうしてまた再稼働するんだろう、コストの高い原発をどうして新しくまた作るんだろう。
12年、干支が一周、ひとまわり。震災を知らない子どもたちに伝えていくべき時がめぐりめぐってきました。何を残したい?何を伝えたい?もうこれ以上、子どもたちに負担を強いるなんて、想像もしたくない。
ツアーはあと3カ所。
明後日は札幌、そのあとの渋谷では共演者にTOSHI-LOWさん。ファイナルは沖縄。I ROCKSで群馬もいく!
3月の東北から受け取ったもの、最後までしっかり繋げます。