物語を書くということは。
コピー100本ノックよりもしんどい。
過去に「コピーライター養成講座」というものに通っていました。
かの有名な糸井重里さん、林真理子さんも通っていらしたその名の通りの講座です。
週一で土曜だけ、4~5時間ぐらいの授業です。
広告関係者さん方を講師に迎え、様々な課題を出されます。
現役のコピーライターやCMプランナーなど
一流の方々から出される課題は
・売れ残り品を売るためのコピー
・「大人」を定義するコピー
・一眼レフのコピー
など、はっきりした「モノ」や、抽象的なモノのお題まで様々な課題でした。
キャッチコピーだけじゃなく、ボディコピーを書く時もあって
やはり私は文章を書く方が好きだったんですが、ある課題では
「文章が固すぎる。もっと頭の中にチョウを飛ばせ」
と言われましたよ。
えぇとても楽しかったです。
そしてしんどかったです。
10本、100本、1000本のコピーを書く練習をしろ
と、
多くの講師の方に教わりました。
1つのお題についてですよ?
例えば「みかん」について100本書けますか?
そんなもん息も絶え絶えになります。
20本のコピーを書くだけでもヒィヒィです。
10本は書けても11本目からは急に手が止まります。
あーーーしんど。
講座なので一旦教室を出てしまえば自由の身です。
宿題は毎回出ますが、日常生活にはすぐに戻れます。
ですが、私が小説を書くことは日常生活の一部です。
朝起きて顔を洗うのって生活の一部ですよね?
それと同じ。
朝起きた瞬間から脳はもう小説のことしか考えてません。
私の脳は物語を紡ぐためにしか機能しない、と言っても過言ではないかもです。
だから頭の中には意味不明な単語がいつも渦巻いています。
・センガイ
・ポタポタ
・グルッチェル
・トオシ
・ブングル
など。
どんな字を充てるのがいいのか、誰かの名前なのか、どこかの国や町の名前なのか。そんなことはわかりません。
まだ私の中から外に出ていない言葉たちが、毎日毎日顔を出してきます。
早く外に出せ、と。
これらの単語のすべてを生かすことができるのかはわかりません。
はっきりと言えることは
生かせないものの方が圧倒的に多いはずです。
コピーと一緒ですね。
100本書いて、最終的に採用されるのはたった1本。
コピーなら、たった一言やある程度の長さの文章で終了しますが
小説はその何倍もの長さの長文です。
完成させるために毎日毎晩、作品の世界のことを考えています。
しかも私の場合、日中は別の仕事をしています。
そりゃ疲れますよ。しんどいですよ。
持病のリウマチで毎日関節が、特に指が痛むんですよ。
でも楽しいです。来る日も来る日も小説や物語のことを
無意識に考えていられる脳みそがあってよかったといつも思います。
私は生まれながらに作家です。
今度ともよしなに。
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