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歌法師はX。そしてQ。

一体なんのこっちゃ。

あ、もしかして。

――はい、お察しの通り?、LGBTQX+についてのお話です。

歌法師はQでXです。

Q=questioning
X=Xジェンダー。

要するに性別不明ということです。

戸籍上はもちろん2択のうちの1択で登録されております。
どっちかって?
Fの方です。

私は性自認が曖昧です。そう自覚したのは大人になってから、
ほんの4年ほど前です。
自覚したきっかけは、たまたまネットで見つけた「Xジェンダー」という言葉。

男性でもあり女性でもある。あるいはそのどちらでもない。

この一文を見てから全身にドーーンと衝撃が走りました。
喪黒福造にやられたような感覚です。

子どもの頃からスカートに抵抗がありました。
キキララなんかよりも聖闘士星矢が大好きでした。
三つ編みおさげよりもショートの方が好きでした。
そうすると少なくとも「女っぽさ」がなくなるからです。
今は亡き祖母からは
「そんな男の子みたいに短くして…」と
陰で言われていたようですが、少年に見えるんならそれで大満足です。

小学校の卒アルでは男子に混ざって撮られている写真がなぜか多くて
(遊び相手はいつも女子でしたので)、
その写真を見ると男子と何ら遜色はありません。
小学生にしては大きい方でしたので。

今それを見ると、もう既に生まれた時からXジェンダーだったのだと理解できます。

私の小学校時代なんて現代のような多様性なんていう言葉はなく、
みんなが同じ方向を向いて同じ意見で当たり前、という風潮でした。
ちょっと違うことを言いようものなら
「はぁ?」
と変な注目を浴びる。そんな時代です。
そりゃ自分を抑えて当たり前の時代でもありますよね。

中学、高校の制服はもちろんスカートです。嫌々履いていました。
今はスラックスでもなんでも選べる学校が増えてきて、羨ましい限りです。

そうして大人になった今、相変わらず女子らしいもの? は苦手です。
たまに気まぐれでスカート履いてましたが、最後に履いたのは何年前なのか覚えていません。
自分が女子モードの時に本当に気に入って買ったものなので、今でも捨てずに置いてあります。
赤一色の、プリーツの細かいひざ丈のもの。
昔から赤は好きで、ある友人が言うには私のイメージカラーは赤だそうです。


さて、Xジェンダーで一つ軽い悩みがあります。
これは本当に個人的なこと。それは…

一人称が定まりません!!

「私」だったり「ぼく」だったり、「俺」だったり。
ひとり言は「俺」が多いような気がします。
Twitterでは「ぼく」で統一していますが、「私」も「俺」も時々顔を出します。

でもね、実はこれちょっと楽しいんですよ(笑)

いろんな人間を生きている気がして楽しい。
多重人格ではありませんよ?

そんな私の恋愛対象ですが、これはハッキリ言えます。男です。
女に対して恋愛感情を持ったことはありませんし、恋愛感情も沸いたことはありません。
女を抱きたいと思ったことも一度もないです。
なので自分にはゲイ要素もあるのかな、と自覚しています。


女友達と一緒に遊びに行くと、なんとなくエスコートしているのは自覚しています。
エレベーターは自分がボタンを押して扉を開けている、とか
道では自分が道路側を歩く、とか。
守ってあげたいっていう感情はありますね。
守るなんて大それたことはできなさそうな頼りない見た目はですけど。
身長低いのもあるし。


…ということがつらつらとありまして今の私がいるわけです。

最近はメイクを練習してみようかなと意気込んでおります。
「化粧めんどくせっ」
としか思っていなかったのに、自分でも不思議な感覚です。

YouTubeでジェンダーレスメイクというものをされている方が何人もいて、
素顔からの変身ぶりが見事なんですよね。中性的な顔に変わるんですよ、メイクだけで。
すごく興味深い。

私はまず、最近気になり始めている「クッションファンデ」とやらを
吟味して購入してみるつもりです。
幸いなことに化粧品に詳しい人が身近にいますので。

ここまでつらつらと書いてきましたが、一番言いたいことは
「性別なんて自分で決めりゃいい。決まらないならそれが自分の性」
ということです。

服だって好きなもん着りゃいいし。

実際、私が和服を着るときは着流しオンリーです。
男性の着方です。これが好き。ただそれだけ。
女性の和服もキレイだと思いますが、着たくはないです。
着付けに必要な部品や道具が多すぎるしややこしいし、把握できません(笑)

二十歳の振袖は着ましたよ。一応。親のためでもあるので。
帯が苦しくてお寿司が満足に食べられなかったのが悔しいです(笑)
ちょっと贅沢な回転寿司だったのにね。今はもう閉店してしまいました…

LGBTQは左利きの人と同じぐらいの割合でこの世に存在しています。
皆さんの周りにも1人ぐらいは左利きの人がいますよね?
何も珍しくはないはずです。

もっとLGBTQを身近に感じてほしいです。
決して特異な存在ではないので。

――ということで、今後も歌法師をよろしくお願い申し上げます。

最後まで読んでくれたあなたに感謝。

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