カタリベタロウの物語 #190マウス〜#198はつじょーき


   #190 マウス

「ねぇ~実験用のマウス買って来いって言ったんだよぉ~なぁ~んで人の口切り取って来ちゃうかなぁ~まだパソコンのマウスなら可愛いミスだよぉ~だけど人のマウスは怖すぎるよぉ~」

「……」

「なぁ~んで自分の口も切り取っちゃうかなぁ~もう喋れないじゃ~んどぉ~ゆぅ~ことぉ~」

「……」

「目がイっちゃってるよぉ~怖いよぉ~そんなに見つめないでよぉ~目で語ろうとしないでぇ~」

「……テッテレェ~おたんじょ~びおめでとうございまぁ~す」

「……笑えないよぉ~」

彼らはその日を境にマウスによる実験を倫理的観点から廃止した。

え?それじゃあどうやって実験をするかって?

そりゃぁ~もちろんみんなのマウスを使うのさぁ~!!!

切り切りマウス!切り切りマウス!切り切りマウス!切り切りマウス!

こうしてマーズ移住計画は成功した。


   #191 きょせー

「はぁーいそれじゃー去勢しまーす」

「おぉおいおい嘘だろぉ?!俺はまだ楽しみたいんだよぉー!やめてくれよぉ~!!!」

20xx年、人類が増えすぎた為、犬神様と呼ばれる文字通り国家の犬たちが人々をランク分けして去勢を始めました。

女装家が増えました。 


   #192 ナカミガシュヤク

「人間っちゅーのはね、ナイゾー様を生かす為だけに作られた精巧なロボットに過ぎないの!わかるぅ~?」

「はいぃ?なぁ~にを言ってらっしゃるのぉ?人間とはケツエキ様を気持ちよく泳がせておく為の施設ですことよぉ!」

「いやはやシットピー様を育む為のファーム!」

「ノーミソ様の別荘!」

世も末です。


   #193 ジブン

“自分と向き合うと自分という存在に自由自在に呑み込まれてしまうからやめとけよぉ!”

と言われてはいたのですが自分は自分という存在を自分という辞書で地道に引き続けることを辞退できませんので緊急事態。。。

エマージェンシーエマージェンシー!!!

“自分、充分過ぎる程、自分やで”

地主のおっさんに地元のサウナでそう言われて自分、自分自覚しました!

じっちゃんのハニカミで、自覚しました!

「じゃ、住所教えて」

「ジロちゃん家の隣です」

「じろちゃん?」

「ぢのジロちゃんです」

「あぁ~なる……」

要するに、”人生地道に頑張ればきっと全て上手くいく”ってことです。

どんなジブンも頑張るんやでぇ~。

じゃかぁーしわぃぃ!!!


   #194 POOP-POP

最近巷ではPOOP-POPが流行っています。

曲調はいわゆるゆるゆるPOPな感じなのですが歌詞のテーマがうんちなのだそれが暗黙のルールなのだ!

ライブではみんなうんちしますブゥ~って。

ヴゥ~な人もいるしヴィゥ~な人もいるしピッな人もいます。

ライブ後それらは変態に売られるか宇宙へ行く為のエネルギーになります。

うんちって素晴らしいなぁ~。

おっ、いい曲ができそう♪

そう、何を隠そうこの僕が、POOP-POPを流行らせた仕掛け人のクリエイターだぁー!!!

便秘だけどね。

だけど技術が進歩して最近ではちょっと高い金払えば病院でうんちのテレポーテーションしてくれるから問題ナッシング!

みんなどんどんつまらせよーぜ!

あっ、またいい曲できそ♪のぐそ♪ねぐそ♪~


   #195 夏の風情、秋の夜長とキミとボク

カブトムシにゆかり喰わせたら田中になりました。

嬉しかったです。

夏の思い出になりました。

秋はサンマにタバスコ喰わせて佐藤を作ってみたいと思います。

でも今サンマタッカイからなぁ~。。。

松坂牛に松茸喰わせて松本鶏作ろっかなぁ~どうしよっかなぁ~。

ま、とりあえず畑のスイカ、かぶりつきに行きたいと思います!


   #196 馴れ初め

フツーに買い物をしてますと急に謝られました。

土下座もされました。

来ていたTシャツの背中にアラビア文字で”謝れ!”と書いてあったみたいです。

そうとは知らず土下座なんてやめてくださいとなだめたところ、胸元の文字がチラッとみえその人は驚愕していました。

“私は神だ”

と書いてあったみたいです。

そこから彼は私の僕です。

「これがお父さんとお母さんの馴れ初めよ」

「じゃあ私は神の子ってこと?格闘技やったほうがいい?」

「そうねぇ、その前にとりあえずパソコンの技術身につけてハッキングくらいできるようになったら許可するわ」

「私はハッキングじゃなくてスパークリングがしたいの!」

「それ炭酸じゃん?」

「ガッハッハはっはっはぁー!!!!!!!」

我が家は今日も平和島。



  #197 ゆめのとうふせいかつ

僕はおじいちゃんから”ドクロ川ドブ彦”という素晴らしい名前をつけられた豆腐です。

おじいちゃんはむき出白肌冷奴ばぼくにしそのふりかけでドクロマークを描いてその魔ワニに溝を掘って醤油を皮のように流します。

そして窓から「うをぉぉぉぉぉぉxーーー!!!!!と言いながらな庭へと投げ捨てます。

これが僕のおじいちゃん”なげひこ”です。

僕はその後近所の猫に喰われすぐに死に絶えますがすぐに新しい豆腐へと生まれ変わります。

そしてまたそのルーティーンを繰り返すのです。

「おおドブ彦ぉ~まぁーた戻ってきたのかぁ~今日は普通に食ってやるから安心せX」

そう言ってなげひこじいちゃんは投げ捨てます。

僕は昔から白人になって空を飛びたいという夢を持っていました。

だからだと思います。

夢が叶って良かったです。


   #198 はつじょーき

猫の発情期に混ってみました。

めちゃくちゃモテました。

調子に乗ってテキトーに猫語を喋ってみましたらそれが絶対に言ってはいけない言葉だったようでしかも話す時にした身振り手振りも絶対にやってはいけない人で言ったらナチスのポーズのような鉤十字のようなマジ卍的なそんなヤーツだったらしく僕は猫猫戦犯大裁判にかけられちゃいました!

「ニャルティー!ニャルティー!ニャルティー!ニャルティー!」

そんな声が鳴り響ききます。

“多分ギルティーのことかなぁ~”とか思ってたら判決が出ました。

「ニャルティー!!!」

やっぱしぃ~。

「しかし!初犯ということもアリにゃるべく刑をニャルくしにゃーい111」

「いやしないんかぁい!!!」

そうして僕は”またたび”と”チャルチ~る”禁止令を出されました。

いや結構軽くね!?

以上、僕が犬派になったキッカケでした。

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