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スタッフコラム

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カタリバは首都圏だけでなく、岩手県や島根県にも拠点を構え、そしてオンラインという形でも多くのスタッフが子ども支援に携わっています。最前線で子どもたちと接しているスタッフは、日々何…
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#居場所

「高校生の気持ちを置き去りにしない」 ある失敗から学んだ大切なこと

私は「子どもの居場所」でさまざまな事情を抱える子どもたちをサポートするかたわら、2023年からは「高校生の居場所」事業も担当しています。この事業を進めるうえで私の指針の1つになっているのが、入職当初の苦い失敗経験です。 今日はその出来事についてお話ししたいと思います。 ―――――――――――――――― 失敗経験をお話する前に、カタリバとの出会いについて簡単にご説明します。 私は学生時代から教育に関心があり、大学2年生のときに「出張授業カタリ場」のボランティアに参加しまし

「困難を抱える子どもの“背中を押す存在”でありたい」学生スタッフの私が出会った、ある女子生徒

私が学生スタッフとして活動する「子どもの居場所」では、自分自身ではどうすることもできない、家庭環境などの課題を抱える子どもたちが安心して過ごし、一人ひとりが自己実現への一歩を踏み出せるよう、“きっかけづくり”や“対話をベースにした生徒への伴走”を行っています。 ここでは、「子どもの居場所」で出会ったある女子生徒とのエピソードと、居場所の存在意義について私が感じたことをお話できればと思います。 ―――――――――――――― かえでさん(仮名)と最初に出会ったのは、彼女が中