こんなテニスの観戦もおもしろい
今回はテニスの試合の観戦について、少し変わった視点から切り込んでいきます。注目するポイントは、選手の心理状態です。
先日、こちらの記事で、試合の調子が上下するのは心が原因、という話を書きました。もし読んでいない方がいれば、こちらも読んでみてください。
もし試合の調子が上下するのは心が原因であれば、テニスのプレーのレベルがどのように変わっているのかを観察すれば、心理状態もある程度予想できそうな気がします。実際僕が試合を見るときは、この心理状態の変化に注目しています。
僕の中で心理状態を予想するためのポイントはいくつかあるのですが、今回は方法の部分ではなく、メリットの部分を伝えていきます。
テニスはミスのスポーツと言われています。実際プロの選手でもスーパーショットで決めることは少なく、ほとんどがミスショットです。
このミスショットをそのまま見てしまうと、ネガティブなイメージしかありません。しかしここで、もう一歩踏み込んで、選手の心理状態を考えて見ます。
例えば、大事な場面でミスをしてしまった。これだけ見ると、「なんでここでミスをするんだ」と言いたくなります。では「なんで」を本当に考えてみましょう(笑)。
今までミスをしなかったところでミスがでた、のであれば原因は心です。この例であれば、「ミスできない、ミスできない」と考えすぎたせいで、縮こまってしまったかもしれません。
こうやって考えていくと、1ポイントだけでも、大事にしようという気持ちが空回りしてしまった、と読み解くことができます。
もちろんミスしないことがベストです。だから、もしアドバイスできるなら、「ミスを気にせずもっと思いっきりしよう」と伝えれば改善できそうです。「なんでここでミスをするんだ」よりも、なんとなく改善できそうな気がします。
試合では、このような気持ちの動きが、1ポイントずつ積み重なっています。こう考えると、試合がまるで小説やドラマのように見えてきませんか。