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【チソウネタ#002】実践と理論の両立を重視した学びの場
地域創生学群生に伝えたいことシリーズの第2弾はこの話を。
まずは骨格となる部分からってことで。
前回の記事↓で触れたように、地域創生学群での教育のコンセプトは実践と理論の両立で、カリキュラムは「実習」「講義」「演習(ゼミ)」という大きく3つに分かれている。
まずは、それが何を意味しているのかについて、ぜひ考えてほしいと思う。
カリキュラムに込められたメッセージ
従来の大学教育の場合は、後者2つが中心となった構成によって専門性を高める部分が重視されていたと思う。しかし、地域創生学群では、その部分も大切にしつつ、さらに実習という実践活動の柱を1つ立てることによって、実践と理論の両立を図りながら学ぶということを強いメッセージとして発している。加えてカリキュラムの構成を特定の専門分野に限定するのではなく、幅広い分野が学べるようなものとしており、専任教員として教育に携わるメンバーの専門性も多岐にわたっている。それは、また別の機会にも触れるけど、これまでの地域と大学との関係性を根本から見つめ直すというような強い意志に基づいたものである。つまり、地域課題に真の意味で向き合うためには、様々な分野からのアプローチが必要だということで、学際的な構成としている。
以上のようなことを踏まえつつ、学生の皆さんには、以下の図に示すような感じで、実習-講義-ゼミという3つのスタイルで提供される機会を相互に行き来することによって、学びを深めながら実践スキルを高めていくことを意識して欲しいと思っている。
ではどのようなことを意識して相互に行き来すれば良いのか?
それぞれ説明したいと思う。
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実習と講義による理論学習
机上の空論って言葉があるように、座学で様々な知識を得たり、理論を学ぶことは大切だけど、それだけでは役に立たないし、そもそも何のために地創で学ぶのか?ってことを意識すると、それだけでは意味がないことが分かると思う。そう、知ってても実践しなければ意味がないし、実践に活かせなければ意味がない。そして、実践することでその有用性を理解することが大切だし、もしかしたら知識や理論を書き換える必要が出てくるかもしれない。
なので、講義で得た知識を実践に活かしてみること、実践経験を通じて不足していると感じた知識や理論を講義で学ぶことが重要で、その両方を意識的に積み重ねることで、効果的な理論学習ができる。
実習と演習による経験学習
以前は3年生の2学期まで実習が必修だったので、ゼミが始まる2年生から3年生までの2年間は、実習とゼミの両方をやっていた。そして、同じ実習のメンバーが様々なゼミに散らばり、各ゼミには様々な実習からメンバーが集まっているっていう状態が基本だった。(一部、理由があって同一を基本とするケースもあったが)
そのため、実習では各メンバーがゼミで学んだ専門分野の基礎を持ち寄り、実習でフィールドとしている地域の課題解決に向けて、様々な専門的視点からアプローチすることによって、実践に専門性を活かすことができる。その一方、各ゼミでは実習を通じて実際の地域での実践を経験したメンバーが集まることで、様々なフィールドの状況が事例として集積されるため、それをゼミの専門性というフィルターを通じて分析することにより、具体的事象から抽象的概念を導き出すようなトレーニングをすることができる。
講義と演習による専門性の獲得
この部分について、両者を通じて専門性を高めていくことができる点はイメージできるだろうけど、それだけではないのが大きなポイントだと思う。
1年次から様々な実践経験を積んだ上での学際的かつ専門的な知識の習得をしているため、単に机上だけで学んだのとは訳がちがうってこと。
経験したからこそ、より深く理解できることもたくさんあるだろうし、経験しなければ真の意味では理解できないこともたくさんあるだろう。その感覚が掴めるっていうのが重要だし、そのことが、社会に出て様々なことにチャレンジする際に生きてくると考えている。
だから、あえて低学年次にたくさんの実践活動の機会を盛り込んでいるわけで、そこでぐちゃぐちゃになりながらも多様な経験をしておくことで、座学による学びの吸収力が大幅にアップするんだと思っている。
さいごに
という感じのことは、入学時に大まかには伝えているはずだけど、おそらく日々の活動に追われる中で、忘れてしまっている人も多いと思う。けど、こうやって地創での経験の活かし方や学び方など、改めて俯瞰して捉えることで、様々な感情(楽しい、悩ましい、充実、大変、満足、不満、なぜ? etc)を抱えながらも、今取り組んでいることの意義がちゃんと理解できるようになると思うし、そこに対して自分なりのポジティブな意味づけができるようになると思う。
なので、1-2年生にはこれらのことを強く意識して今後に活かして欲しいし、3-4年生にはこういった視点でこれまでの経験を振り返りつつ、自分と向き合って欲しいし、卒論にも活かして欲しいと願っている。
ということで、今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!