ヲとといヲいで
作詞・作曲:日比谷カタン
3rd Album【Post Position Proxy】収録
拠所無い件と 退っ引きならない有様で
なんだかんだ すったもんだ
大人の事情ってェやつで
所以あり 意味深 曰く付き
あいつと そいつと こいつが 本当は
実はやっぱりアレらしく
穏やかじゃないね いったいぜんたい何事で
風の便りの噂でねェ いや大きい声じゃ申せません
そっと耳打ち尋ねれば
有ること無いこと 出まかせ眉唾だ
お巫山戯でないよ ヲとといヲいで
囂(かまびす)しき 男の子(おのこ)と
耳年増の未通女(おぼこ)が
二次元からの四次元まで
風呂屋の看板 拵(こしら)えて
頭でっかち 尻つぼみ
とっちゃん坊やに行かず後家
まら滓ひな滓 膠(こびり)着き
湯冷め 興ざめ 流行り病で洟(はな)垂れて
垢舐め 傷舐め 世間舐め
幻術妖術トンデモ行列
組んず解れつ漬け物だ
寄るな触るな 伝染っちまっちゃ厄介だ
えんがちょ切ったら ヲとといヲいで
ご愁傷さま 心中お察し致しやす
斬った張ったのこの渡世
努力 根性 義理人情 色恋 血縁 腐れ縁
ゆりかごからあの世まで
大小遠近 男女も おかまも おなべも
ヒトデナシも 妖しも問わず
ようござんすね 入ります さあ張った!
丁方ないか 半方ないか
半方ないか丁方ないか 丁方ないか半方ないか
丁半コマ揃いました 勝負!
四三の半 ざまあみろ
呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
踊れや 騒げや 抱けや 眠れや
むくつけき兄貴と 禍禍(まがまが)しき姪御が
鯖に豹柄 大理の代理
ヒモつきジルコに 倶利迦羅(くりから)で
キラキラ ギラギラ ジャラジャラ オラオラ
盃 裏切り 上等と ムラの国債火ダルマで
回す首すらごぜェませんが なにか?
鳴かず飛ばずで 陰嚢(ふぐり)なく
シャブ娑婆ネグレて芥子とんだ
オレオレオレだよ おっかさん
見ヶ〆払って 三行半が
明後日来るよたァ ヲとといヲいで
止ん事なき御子息と 見目麗しき御令嬢が
のんびり ゆっくり まったり おっとり
嫋(たお)やか 撓(しな)やか お淑(しと)やか
槍が降ろうが 毒盛ろうが
御贔屓はべらせ満腹で 神輿担がせ 舟漕いで
苦しゅうないぞと どこ吹く風さ
お庭一面金平糖撒いて
虹を描けば七光り 蝶よ花よと日が暮れる
こちとら貧乏暇なしせっかちよ
高枕蹴っ飛ばして ヲとといヲいで
ご愁傷さま 心中お察し致しやす
斬った張ったのこの渡世
株式 有限 成り上がり
官僚 政治 総会屋 右も左も中道も
大小遠近 男女も おかまも おなべも
ヒトデナシも 妖しも問わず
振り駒 お願いいたします さァどうぞ
歩とって おや歩とられ
桂馬とりの香車とられの
と金トリトラレ 金銀トリトラレ
飛車角トリトラレ 王手!
【煙詰め】 投了です
呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
踊れや 騒げや 抱けや 眠れや
粋で鯔背(いなせ)ないゝ男と
盲滅法(めくらめっぽう)いゝ女が
抜き足 差し足 忍び足
何処ぞでよろしく しっぽりと
どいつのムスコが あのコのムスメに
咥えこまれて昇天かい
おめえさんたら すぐそれだ
みなまで言わせなさんな 野暮ってもんだ
今宵の宴にご列席 老若男女
見渡す限り 目利き 腕利き お歴々
こりゃあ 御見それ致しやす
ヲとといどころか いつでもヲいで
さささ ようこそ御出でなすった
斬った張ったのこの渡世
婿に舅にご隠居さん
嫁に姑 ご新造さん
猫も 杓子も 虫ケラも
大小遠近 男女も おかまも おなべも
ヒトデナシも 妖しも問わず
場六の手七 親きめ引いておくんなせぇ さァ
ニゾロに鉄砲 月見酒
花見で一杯 猪鹿蝶
青短赤短 松桐坊主
表菅原 三光 四光
五光が 差すたァ
こりゃまた 鮮やかだねェ
呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
踊れや 騒げや 抱けや 眠れや
ちょうど時間となりました
お手を拝借
それでは皆様の今後のご発展を願い
一本締めと参りましょう
よーっ!
お有難う御座ります