絶体絶命！ブリザード四姉妹！！

前回のブリザード四姉妹

「お参りにきたってわけじゃなさそだね？」

コゴヨが男に問いかける。

「こんな所で会えるとは！奇遇だねぇ。」

人懐こい笑顔を浮かべる初老男性。しかし、ステッキを持つ右手にはおどろおどろしい蜘蛛の刺青。彼こそ四姉妹の母を攫った張本人だった

〈探検家ジョージ・ワッケーロ〉

「ゔぉおおおおおお！！！！！」

コゴミの殺意は爆発！殺人アッパーだ！！

「いいのかね？ここで私を殺せば一生あのミイラには会えないぞ？」

危機一髪！コゴミのアッパーがワッケーロの数センチ横を抜ける！！コゴネが紙一重で氷塊を飛ばして逸らしたのだ！

「目的は何…？」

「取引だ。」

ワッケーロはコゴネに紙片を投げる。そこには座標が書かれていた。

「明日の18時にここへ来い。君達の血と交換だ。要件を飲まないならミイラは燃やす。」

コゴネは逡巡した。口では取引と言えど、こいつは母さん諸共私たちを殺す気だ。しかし、選択肢は無い。

「わかったわ…。」

「交渉成立だ！物分かりが良くて嬉しいよ！じゃあ、お礼と言ってはなんだが…。」

ズゴーーーーーン！！！！

轟音！！突如空から巨大ロボが！！赤い眼が姉妹を捉える！！！

「せいぜい楽しんでくれ。」

ワッケーロはそう言い残すと神社を立ち去った。
（つづく）