永久凍結!ブリザード四姉妹!!
「コゴネちゃん、まずいね…。」
「かなり……まずいわ……。」
「ゔぅううううう」
結論から言って四姉妹は窮地に立たされていた。
「:-)」「 :-)」「 :-)」「:-)」「 :-)」「 :-)」「:-)」「 :-)」「 :-)」
立ちはだかるのは巨大ロボの群れ!ポリカーボネートの無機質な笑顔は四姉妹のむごたらしい未来を期待している!
「工業を……ナメるなァァァア!!質より量!この理論が山奥の陰キャどもに分かるわけあるめぇよ!!」
ワッケーロは威厳を捨て、怒りで我を失っていた。調度品破壊もだが、四姉妹の傍若無人なペースに飲み込まれている現実に何よりも腹を立てていた。
「流石に無理じゃない?コゴエ姉さん、よんじゃわない?」
コゴヨはコゴネに目をやる。その目は覚悟に満ちていた。コゴネの黒目がちな眼はさらに見開かれた。
「正気?スノーボールを忘れたの……?」
「ゔぉ……」
決死の提案にコゴミも狼狽した。しかし、コゴヨは退かず、魔法陣を書き終えた。
「母さんが懸かってるの!やるしかないよ!」
「くっ……そうね。覚悟決めましょう……。コゴヨ!コゴミ!合言葉いくわよ!せ〜〜の!」
「「「コゴエさん!コゴエさん!明日の天気は〜〜〜〜?」」」
「BLIZZAAAARD!」
〈長女・冬将軍コゴエ〉
刹那、音が消えた。
ロボ群とワッケーロは雪像に成り果てた……。
(おわり)
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