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電楽サロン
2018年11月13日 23:59
スコットランド──バルモラル城には雨が降っていた。 「次の題に移る。」山高帽の紳士は何事もなかったかのように口を開いた。 今、彼の眼前には白装束の男が4人座している。うち2人は首が無く、それは側に立つ鉄仮面の男による仕業だというのは誰の目にも明らかだった。 全ての飲料が透明になって久しい現代。元の飲み物の色を知る者は誰一人として存在しない。 そのため色素復元者(リノベーター)は、
2018年11月25日 00:18
コウチャ……かつて世界で愛されたこの飲料も、今では名ばかりが残っていた。 匂いこそ当時のままであれ、色なき色を彩るのは常人にとって不可能であった。 しかしキリンジは勝利を確信していた。彼にはサイバネ改造した左腕があったのだ。これさえあれば正解が発表された瞬間にサイバネチューブから当該色素を投入すれば良いのだ。 「サイバネがある限りお前に勝ちはない…。どうする……?」対するツェペリは