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電楽サロン
2023年9月13日 09:21
「Funk Escape」の3日前、羽田を出て高速道路を車が飛ばしていた。狭い車内だった。後部座席に4人詰めている。背中をかくのもままならない。もっとも、それは助手席から狙う銃口のせいでもあった。 銃を握る老人は油断がない。がっちりと視線で俺たちの動きを掴んでいた。 俺は右隣のJJを見る。口髭が汗で濡れ、減らず口は鳴りをひそめていた。「金か?」 左隣でポッピン・バズが老人に問いかけた。元