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電楽サロン
2021年9月27日 13:04
幼なじみの和矢がミュータントになったのは小学生の頃だった。 私の家のすぐそばには裏山があった。その日は流星群の話で持ちきりで、山の上で何十分も前から空を見ていた。 紫色の大きな光球が夜空を裂いていったのを覚えている。きれいだった。テレビで見た北極のオーロラよりも、どこかの王家の秘宝よりも何倍もきれいだった。 それを和矢と見られたのが、なによりも嬉しかった。「すごいね」 私はそう言ってい