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「卓上短刀箱」の改良状況② 組立完成
大刀剣市出展に向けて、まだ製作出来ていないのが卓上短刀箱の改良版です。こちらも小部品は完成したので組み立てていきます。
前回の製作日記は以下↓
卓上短刀箱ですが、改良版でサイズが一回り大きくなります。
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旧:横534×奥行 84×高さ166
新:横600×奥行156×高さ270(単位㎜)
主な変更内容としては「卓上刀箱」の改良版と同様で以下になります。
・全長55cmまでの小脇差と拵が飾れるようになりました
・刃文を鑑賞しやすいスポットライトが付きました
・刀の出し入れがより簡単になりました
・映り込みが激減
・漆台の取付がオプションで可能に
という事で製作状況についてです。
①フレームの加工が終了
鉄板の加工が終わりました。
前回からだいぶ板組を変えたので製作時心配事も多かったのですが、特に問題なく完了。
以前と比べると結構サイズアップしているように感じるかもしれませんが、単体で見ればそこまで大きさを感じないかもしれません。
まぁそれでも置くと結構な存在感にはなりそうですが。
この辺りのサイズ感は実際に大刀剣市で見てみて下さい。
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卓上刀箱の改良版と並べると分かりますが、今回は両者の高さと奥行を同じにしています。(横幅だけ違う)
これにより壁などに取り付けた際に、以前よりも統一感が生まれると考えています。
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②背面色は一度白で作ってみる事に
卓上刀箱の改良版は以下のように黒で作ったので、短刀箱の方は見え方の確認も兼ねて白で作ってみる事にします。
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カットしておいたプラ板に起毛素材の布を貼り合わせていきます。
粘着テープなどでコロコロしても毛は抜けないのでご安心を。
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貼ったら穴を切り抜いていきます。
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③刀掛け部の取付
こちらも使用している物は卓上刀箱と同様にアルミ製の物になります。
アルミは錆びないようにアルマイト処理をしています。
ここの上にスポンジを貼り合わせてその上に刀身を乗せます。
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本体に合体させると以下のような感じに。
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④ライトの配線とフロントパネルの取付
映り込み防止加工を施したフロントパネルを組み付けます。
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これで鍵を開けると手前に開くようになりました。
以前は上にスライドして開閉をする方式でしたが別体になると手間という
ご意見も頂きましたので今回改良する事にしました。
以下は映り込みが見られますが、保護フィルムを剥がすと映り込みが無くなります。
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次にスポットライト用の配線をしていきます。
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ここで残念ながら卓上刀箱でもあったフロントパネルがライトに干渉して開かないという同様のミスが起こります。
まぁ…知ってましたけどね…。
今回の大刀剣市は修正が間に合わないのでこれでいきます。
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と言う事でこれで組み立ては以上で完成です。
次回短刀を実際に飾って見ようと思います!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
続き↓
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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