刀趣味はお金がかかる
刀趣味はお金がかかる。
最近やたらとそう感じる。
刀を買えば次の物が欲しくなるし、次買う物は更に少し良い出来の物を求めてしまう。
刀を買う人の中には備前伝の中で上作に上作にとランクアップを目指す人もいれば、祐定の作などと刀工を絞ってその刀工の作だけを追い求める人もいる。これは深く深く掘り下げる動き。
刀装具も同じ。
スタート地点を高くすると目は肥え最終到達点が高くなるというが、次買う物も必然とそれより値段も高い物を買う事になる可能性が高い。
下取りに出して買おうにも手放す時には購入金額の5~7割、低いと3割以下に下がる事もある。
下取りに出して買うにも相当なお金がかかる。
これだけでも相当お金がかかりそうな事が分かるが、刀も刀装具も産地や製作時代などの「ジャンル」とも言えるものが多岐に渡るので、例えば備前伝を求めていたが途中で相州伝の刀が欲しくなったりなど横方向の広がりも見せていく。
刀装具は名品を求めなければ刀よりも安く済む事が多いが横の広がりが刀よりも圧倒的多いので、気が付くと大金を掛けていたという事態になり得る。
こんな状況ではあるが、やはり普通は使えるお金に制限がある。
その中においてなるべく散財せずに刀趣味を楽しむのはなかなか難しい。
収入の範囲で最大限楽しむにはどうするのが良いのか。
刀を1振だけ買って楽しむ、鐔を1枚だけ買って楽しむ。
まぁ理想であって現実的には難しい。
となると早めに自分の趣向(守備範囲)を固めて、好きな範囲を絞る事が出費を抑える事に繋がるのではないだろうか。
絞れば絞るほど目当てのものに出会う可能性は下がる。
可能性が下がればお金を使う機会は減る。
まぁこれも実際は横方向の広がりに誘惑を受けてしまうのでなかなか難しかったりするわけだが…。
しかしやはり何も買わずに鑑賞会だけに参加するよりは、買って手元で見ていた方がこの趣味は楽しくなるのは間違いない。
時代を感じれるロマンが刀や刀装具にはあり、考え方を変えればお金はかかるが今の時代そうした物がお金を出せば買えるのだ。
少し前は相応の身分が必要でお金だけで買える物ではなかった。
今の時代は幸せかもしれない。
そんな事を言い訳に今日もお金を使う。
この趣味はお金がかかる。
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それでは皆様良き刀ライフを!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)