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愛刀調査② 愛刀の伝来を突き止めた!?

以前X線にかけた愛刀。
登録及び鑑定上は無銘行光だった短刀ですが、X線にかけると「行光」という銘と「佐〇木八郎所持」という所持銘が存在していたのを見つけました。
その時の話は以下の通りです。

しかし、そこで疑問に残っていた事が4点ありました。

1点目は、行光と底銘が出てきたもののなぜか銘を消した跡があること。
2点目は、ハバキの真下あたりに何か文字のようなものがある事(以前のX線の検査範囲から外れている箇所)
3点目は、姿が寸伸び体配という事
4点目は、所持銘の最後が中途半端に切れていることから茎尻を加工?

つまりこの4点の事から行光以外の線を探っていました。
(因みに鑑定会や鑑賞会、刀屋さんでも他の行光極めの物と比較させて頂きましたが、刀身の作風自体は行光のそれです)

今回この4点について私の中で何となく説明できる状態になりました。
押形が見つかったわけではないので、100%そうだとは言い切れないのですが個人的には納得出来る範囲まで来れた気がします。


①今回たどり着いた結論(仮説の域)

先に今回辿りついた結論を書くと以下です。

「源左衛門尉衛信国」銘を消し、信国の銘を利用して「行光」に変えた。
更に後世になって行光銘が偽銘である事を見抜いた人が行光の銘を消した。

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