「東美特別展」刀剣編
本日から東京美術倶楽部で東美特別展が始まりましたので早速朝一から並んで行ってきました!
開場5分前位の様子です。既に大勢の人だかりが。
東美特別展は刀剣のみの展示会では無くて、茶器や絵画など様々な美術品が並ぶ展示会です。
が、今回の記事では刀剣のみに絞って書いています。
刀剣の出展は日本刀剣さんと杉江美術店さんのみでしたので、そこを見てきたレポになります。
両方3階にあります。
①日本刀剣(3階)
ブース内での撮影OKとなっています。当然ですが勝手に触るのはNGです。
会場内の人も多く、私が見た時は常時ブースにお客さんが複数名いるので、多分ブースに入るのが緊張する人でもかなり入りやすい雰囲気かと。
平日でこれなので、明日から休日は更に混みそうです。
中央に鎮座しているのが重要美術品で、柳澤安貞が徳川綱吉から拝領したとされる金象嵌銘入りの来国俊。
流石の貫禄と地鉄の精美さが目立っていました。
美術館よりはるかに間近で拝見出来ます。幸せすぎる^^
鞘にも伝来が書き記されていました。
来国俊の横にあるのが長船長元。
長元は長光の門人と言われている刀工。
門人とだけあって作風も長光に似ているようですが、作品の現存数は稀なようです。
この太刀も長船を象徴する乱れ映りが立ち、豪華な重要刀装も付随していました。
そして長元の下に目をやると一際目立つ洒落た大小拵が!!
説明を見ると黒田家伝来の重要刀装。
縁には繊細な七宝を施し鐔の形をあえて大幅に変える事で絶妙な美を醸し出している。
こ、これは欲しすぎる…!!
更にその下にあったのが細川家伝来の半太刀拵えの大小。
細川家には多くの名品が伝来していると聞いた事がありますが、こちらはなんと特別重要刀装。
以前ブログでも書きましたが特別重要刀装は59点しか存在していません。
「この50年間に」です。因みに刀剣は1143点指定されています。
そのような選ばれし名品が目と鼻の先にあります。
いやはや…どうなっているんだ…。
続いてこちらは仙台国包の脇差。
こちらもまた素敵な拵えが付いています。
雪の結晶でしょうか。デザインがとても洒落ていますし、作業がとても細かです。
仙台国包は個人的にも凄く好きな刀工の1人です。
入札鑑定で出ると大抵古刀と間違えます。どう見分ければ良いのか誰か教えてください。
この作も綺麗な柾目で保昌のようでした。
そして名刀はまだまだっ…!
上から虎徹大鑑所載の号付きの虎徹、長船兼長、長船則光。
刀に興味を持ち始める前からの憧れだった虎徹。きっと小説やアニメ、ゲームなどの影響もあるのかもしれない。
虎徹はこの細い鏨がたまりません!
非常に細く名前を切るのに書体のバランスがとても良く、観ていると爽やかな気分になれます。
兼長は以前拝見させて頂きましたが、映りもあり、それでいて相伝備前を感じさせる地景の複雑さを持ち合わせており長義のように見えます。
…と思っていたら長義の門人だそうで。
南北朝時代の豪壮な雰囲気が好みの方には是非お勧めの一振り。
端から見ても分かるほどに健全です。
見所が多すぎるので飽きる事は無いでしょう。。
いやぁ…かっこええええええ!!!
そして私の製作している刀展示ケースに飾って頂けた、月山貞利さんの太刀と、国広の脇差。昨日の記事で感想は書いたので省略しますがこちらもまたお美しい…。
そして今回刀の近くにはこのようなQRコードがあります。
これを読むとこのような解説に飛ぶことが出来ますよ。
入口の甲冑も売り物らしいです。
刀も他にもありますが、鐔などもまだまだ沢山あります。
写真に載せていない名品もあるので、それは実際に行かれた方のお楽しみという事で!
②杉江美術店(3階)
歩いているともう1点刀剣を販売されているお店を発見。
杉江美術店さんもブース内の写真OKとなっています。
あまりじっくりは拝見できていないのですが、助広や初代忠吉をはじめ、新刀が多かった印象で、特保から重要刀剣が中心に並んでいたように思います。
鐔も並んでいましたよ^^
③終わりに
刀剣は全体から見ればごくごく一部なのですが、それでも見始めると時間があっという間に過ぎてしまいますね^^;
明日から行かれる方、刀剣はこの2店舗ですが、あと確か宝満堂さんというお店で加納夏雄をはじめとした名鐔や刀装具が並んでいました。
美しいものが多かったので是非こちらも寄ってみてください^^
今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
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