刀にも色々なターンテーブル
「ニセモノに引っ掛かりたくないならば、上のランクを狙え」
これは「ニセモノはなぜ人を騙すのか(著:中島誠之助)」に書かれていた内容である。
これが非常に共感し得る内容だったので勝手に紹介したい。
(そのまま引用しているわけではなく要約しています。なるべく同じ意になるように書いているつもりですが、少しニュアンスが変わっていたら申し訳ありません)
(以下より↓)
如何でしょうか。
図にするとこんな感じでしょうか。
個人的にこれは凄く共感する内容であった。
ここでいう裏街道とは刀で言うなら、町の骨董市などで刀を買ったり、ヤフオクで刀を買ったり、そういう事を指すのだろう。
私も高校生の頃にビッターズという今のヤフオクのような場で刀を真剣に買おうとしていた時期もあったが、その時に急がず買っていなくて本当に良かったと思う。
結局それから15年後の30歳で初めての刀を買う事になったが、その時も沢山刀剣店がある中でどのお店が一流店なのか判断出来たわけでは当然ないが、結果的に一流店で買えていたのは幸運な事であったように思う。
そのお店では名品をとにかく沢山見なさいと沢山の名品を見せて頂けた。
以降も刀は高額で高い事もあり寄り道もしたくないのでそのお店でしか買っていないが、鑑定会などでも作者の銘は当てられなくとも、刀の格を間違える事は殆ど無くなっている気がするので今振り返ってみても正解であったように感じている。
一方で刀装具の方はヤフオクでも買い、一流店含む色々なお店で買い、まさに裏街道も歩きながら寄り道も沢山している買い方をしている。
どうしようもないガラクタも含めてここ1~2年で大体40点くらいにはなったか。
総じて振り返れば、ヤフオクなど裏街道で拾ったものの中に格の高い掘り出し物があったかと言えばそんな事は一切なく(面白い物はあったが)、なぜ買ったのかと後悔するような物や、ガラクタのような物も掴んだ。
実際に以下の鐔は目に入ると目の毒だったので廃棄した。
一流店で買った高額な物はやはり物として良いばかりでなく格そのものが高い。同時に自分に見合っていないと気後れして疲れる事もあるのだが…。
以後お店に行った際に名品を見せて頂く事もあるが、それらのような質の物がヤフオクにあるかと言えば一切ない。
仮に同じ作者の正真物が仮にあったとしても出来や状態(質)が相当に落ちる。
故にまずは焦らずに一流店で手本となるようなものをある程度の金額を出して買い、そこに通って良い品を目に焼き付けるのは今後長く趣味を続けていく上で偽物を掴まない為にも大事であるように感じた。
難点と言えば名品は高いので簡単に買えない事にあるのだが。。。
それに加えて自分で勉強する姿勢も勿論大事なの事は言うまでもない。
なのでこの本の中で筆者が言っていた事にとても共感する。
この本を読んで感じたが、順番が大事なのだ。
一流店に行った後に骨董市は良いが、いきなり骨董市はマニアになる可能性があり危険であると。
しかし世の中にはそうした事を面倒に感じたりそもそも別に良い物を買いたいと思っている人ばかりでもないので、そうした人はその人にあったターンテーブルが必ずあるのでそこで楽しむのが良いのだと思う。
あくまで趣味の世界、人からどう思われようが自分が好きになった物を好きに集めるのがやはり幸せで楽しいのではないだろうか。
以下の本、今回のような内容が多く書かれており読みやすく大変面白かったので興味ある方は読まれてみてはいかがでしょうか。それはそうとこの著者の方の噂も色々聞きますが…まぁ本の面白さとそれは関係ありませんので。
今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑