初めての刀装具鑑賞会
この半年間は刀装具にもとても興味が出てきており少しづつ物を買いながらコツコツ楽しんでいるが、刀装具は材質も様々であれば構図も作り方も様々で、時代的な特徴が良く出ている作もあり奥が深く面白い。
刀屋さんへ行けば様々な品が飾ってあり、気になった作などがあれば聞けば親切に見所なども教えて頂けるので更に刀装具の見方が広がり楽しみが広がる。
そんなこんなで刀装具の本を読んだりネットを見たり手元の作を鑑賞したりなどして楽しんでいたわけであるが、最近刀の鑑賞会同様に「刀装具だけの鑑賞会」があるらしいことを知り、早速問い合わせて参加させて頂いた。
刀は鑑賞刀の他に鑑定刀などが並び作者を当てる入札というゲームのようなものがあるが、刀装具は全てテーブルの上に並べてあった。
数でいうとアバウトだが50~60点ほど集まっていたように感じる。
参加者の方で持ち寄っているようだ。
そして毎回テーマが決まっているようで、今回は石黒派と大月派という事であった。
1流派20~30点としても同じ流派の作をこれだけ一度に比較できる機会というのはとても勉強になる。
加えて所載品などの有名作も並んでおり、本で見ていたものを目の前で拝見させて頂けるというのは実に貴重で、時間を忘れ持参したルーペを覗いて没頭していた。
まぁ覗くだけで見所などは一切分からないわけであるが、本物を自分の目で見て雰囲気を何となく感じれるというだけでとても為になる。
因みに大月派の刀装具は私も何点か持っていた。
1つは無銘作で極めが大月派となっている物である。
作者については分からなかったので自分なりの意見が持てればとも思ったが、正直全く分からない…。
物を持参してその場で見比べて見れば良かったかもしれない。
光興でない事はほぼ間違いないだろう。
作から感じる雰囲気がそれとは違う気がする。
石黒派については今まで美術館などで見る程度で実物を間近で拝見するのは初も初であったが、今回ルーペを通してその細かさに驚いた。
鳥の羽の筋や1mm程度の花の中に雌しべや雄しべが表現されていたりなど、あまりにもミクロな世界を縦横無尽の細かい線で表現されていた。
とても人間技とは思えない、まさに超絶技巧であった。
このような超絶技巧は明治頃まで続くようであるが、その高い技術力や表現力がきっと多くの人の心を魅せるのだろう。
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)