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鐔にまつわるオカルト話

「あれは呪われた刀だ」
「あの刀には斬られた人の怨念が憑いている」
「刀を買ってから奇怪な事が沢山起こる」

などなど、刀にまつわるオカルト話はよく聞きます。
一方で鐔をはじめとした刀装具についてはあまり聞かない気がします。

しかしそんな折、フリマサイトに「呪物」と書かれた鐔が…!

こちらのものは学者の方が持たれていたものですが箱を開けた時点で匂いや頭痛などを伴い友人も過去にお祓いを受けております。
保管の際は密封して保管してください。
思っているより匂いがかなり強いです。
素手で触らない様にお気をつけください。
古いものにはなるので錆や傷などに関してはご了承ください。
不明点あればご質問ください。

※購入後に不可解な怪異事が起きた場合でも当方に戻すやこちらで責任を負うことは出来かねます。 自己責任の上ご購入ください。
(説明文より引用)

な、な、な…怖い。

山銅地と思われる色味と、櫃孔の形状からするに室町期頃の鐔で、打刀拵に付いていた物に見えます。
鑑定書なら古金工と極まりそうです。

山銅はもともと臭い匂いを発するのでその匂いなら良いですが、文章を読む限りかなり臭そうです。
普通の山銅鐔は鼻を近づけて臭いと思う位ですが、そのレベルを遥かに超えていそうです。

素手で触らないように、という意味が分かりませんが、例えば所持者が孤独しして腐敗臭が染み込んでいる…とかでなければ良いのですが。。
いずれにしてもこうした品は手元においておくと運気が下がりそうで、個人的には手が引けます。
余程良い品であれば気にせず買ってしまいそうです。

という事で今まで考えた事が無かったのですが、しかし考えても見れば、確かに鐔も刀で切った際に返り血など沢山掛かっていそうな気もします。
そういう意味では割と血の付いた鐔も多かったりして。
例えばへし切り長谷部の信家鐔にだって信長により斬られた人の血が付着したかもしれない。
有名な武将が所持していた刀の鐔には有名な武将の血が付いているかもしれない。

さて、これを聞いて鐔はちょっと…と思うでしょうか。
それとも気にしないでしょうか。
この話を聞いてかえってロマンを感じたでしょうか。

個人的には血が付いていたとしても数百年も前でしょうし、異様に臭いものなどは嫌ですが、例えば打ち込み疵などを見てロマンを感じる派なので特に血が付いているかも、と考えて嫌いになったりはしません。
流石に血痕があからさまに見えていると嫌ですが…。
私も手元に古い鐔が増えてきましたが、この古刀匠鐔も仮に戦国時代あたりの鐔だとしたら血が付いていてもおかしくはないでしょうね。

皆さんの鐔の写真にも、ほら。。。
映ってはいけないものが…。

なーんて。

尚、ネットで鐔にまつわる怖い話を探していたら1つだけ書かれている方がいまいました。
興味ある方はご覧ください。
一言で要約すると「鐔を買ったら斬られる夢を見た」という話です。
怖くはないと思いますが、苦手な方はお控え下さい。


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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑

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