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おすすめ刀剣本④「刀屋入門」

今回ご紹介するのは昭和54年に発行された古い本です。
因みに私は刀屋になりたいとは微塵も思っていないのですが、当時の刀屋さんが何をしていたのか結構細かく分かるので読み物として面白いです。

・どんな本?

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刀屋になる為の本というよりも、刀屋の裏側が見える本になります。
客として訪問する際は笑顔で応対して下さる方も、刀剣の業者市では壮絶な騙し合いや心理戦を繰り広げている、そんな雰囲気が伝わってきます。
本当は刀屋で働いている本業の方から直接話を聞くのが良いのは勿論ですが、なかなかそうもいかないので気になる方は本を読むのが一番手っ取り早いかもしれません。

この本を読むと実に様々な刀屋やブローカーがいる事が分かります。
そして読んだ後は掘り出し物を探して刀屋相手に儲けよう、とか思う事は一切無くなるはずです。

私自身刀屋経験はないので、現状とこの本の発行当時で書いている内容にどれだけ差があるかは分かりません。
平均年齢の高い方が多くいらっしゃる業界では変化が緩やかな為、今も当時とあまり変わらないのではと想像しています。
ネットオークションなどネットを使った売買の増加、全体の刀剣需要が減った事による悪徳業者の減少、などは考えられそうです。
詳しい方いらっしゃいましたら匿名でもコメントお待ちしております。

因みにこの本が発行された当時は刀剣バブルが崩壊した直後のようです。
刀剣バブルで刀を求める人が増え、刀剣バブル崩壊とともに大損した人が多くその人達の事も書いてあります。

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①目次

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刀屋商売ってこうして成り立った、第一回刀剣ブームが来るまでの流れ、プロが参加する「市」ってどんな事してるのか、こんなやばい刀剣店がある、こんな客は来てほしくない、儲けたと思ったら騙されてた、などどれも読むと面白い内容ばかりです。



②一部内容紹介

・刀屋商売のうらおもて

この本の面白い所は、
「店から見た客(店視点)」と「客から見た店(客視点)」
で書かれている所に感じました。
以下の愛刀家と刀屋毎のアンケートも面白いです。

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以下は刀屋からみて知ったかぶりあれこれ批評だけして買わない客は嫌、という話ですが、私も実際に刀屋の即売会などでよく見かけるのでかなり多いのかもしれません。
釈迦に説法…。

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以下はこんな手口をする刀屋もあるよというお話。
私的にこれは刀屋が全て悪いとは思いませんが、、

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・主要刀工価格一覧

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昭和54年当時の金額なので、今の価格に直すには大体1.3倍くらいすれば良いと思います。
つまり秋広800万と書いてあるので、今の感覚でみれば当時は1040万円位だったという事でしょうか。
今は、勿論物によるでしょうが、有名どころの重要刀剣として見た場合、この本に記載の金額×80%くらいの価格なのかなぁと個人的には感じます。
例えば在銘秋広であれば「800×80%=640万円」

うーん、どうでしょう。。


③終わりに

今回の刀剣本は結構ディープな内容で、ささる人も少ないと思いますが、刀を購入経験のある人やこれから買おうと思っている方には楽しめる本に感じました。

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amazonで大体1000円位で買えるのでおススメです。


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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