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ふなっしーランド船橋本店に展示されている「ふな正」を見てきました!

以前ふなっしーにお納めさせて頂いた刀展示ケース(卓上刀箱2.0 箔漆)になんとふなっしーが刀沼に堕ちるきっかけとなった初期刀である「ふな正(ヤフオクでふなっしーが落札した村正。鑑定に出したところ岩捲派)」が3/17より急遽「ふなっしーLAND船橋本店」さんにて展示される事になったようで本日見てきました。


横浜からは車で1時間半ほど。今日は自己渋滞もあり道が混んでいました。

横にタイムズ駐車場があるので車で行きやすい
道の途中に唐突に現れる不思議な世界


店内に入ると笑顔の素敵な2名の店員さんがいらっしゃいました。
そして所せましと並ぶふなっしーグッズ。
他のお客さんも「今日は何買う~?これ前も買ったよね。笑」と盛り上がっていました。

そしてお店の一番奥に行くとありました!


・「ふな正」の写真

姿

岩捲派(室町後期に岐阜で活躍)を拝見した事が無く、今回が初見でしたが、思ったよりも反りがなく(浅く)、茎が長いという印象でした。
室町時代は戦闘様式の変化で茎も短く刀身も比較的小ぶりになり片手で扱えるようなものが増えてくる時代だったりします。
そういう意味でもこの岩捲派には面白さを感じます。

茎はタナゴ形。もしかしたらタナゴに見えるように下部を一部削ってあるのかもしれません。
茎孔は2個で上側は広げてあります。
きっと拵を変える際に合わせるために広げたのでしょう。室町時代は茎孔2箇所が多い印象です。
実戦上しっかり拵に固定するトレンドがあったのかもしれませんね。
なお村正もタナゴ形をしているのでふなっしーはこの辺りに村正を見たのかもしれません。


刃文

互の目の中に尖り刃が交じるような感じでしょうか。
匂い口は締まりながらも刃は沸づいており、光を当てると良く光ります。
中ほどにはふなっしーのお尻のような刃文があるのが印象的でした。


地鉄

地鉄は結構肌立っていたのですが、想像以上に大肌が無く綺麗な地鉄をしていました。関物っぽさを感じます。
全体的に物切れしそうな実戦味を感じる刀でした。
帽子などを見るに実戦でよく使われていたのかもしれません。
それでも尚今残っているのはやはり昔の所有者の方が大事にしてきた表れかもしれません。


・「ふな正」はいつまで展示されている?

因みに店員さんにふな正がいつまで展示されているか聞いてみた所、ふなっしーの気分が変わるまで、と仰っていました。
アバウト。笑

という事で気になる方はふなっしーの気分が変わる前に是非見に行かれてみては如何でしょうか!

(※3/26追記 GW終わり頃まで展示されるようです!)

尚、展示されているふなっしーの刀展示ケースはこのような感じで作ってます。

ふなっしーの展示ケースに実際に入れている箔漆板。アクリルに金箔を乗せ漆で閉じ込めて乾燥させた後に、再度箔を乗せて乾燥させることで奥行き感が生まれます。
このパネルだけで製作に3か月くらいかかるんですよ~!


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

ふなっしーが刀にはまった経緯などは宜しければこちらもご覧ください。


↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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