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「東京刀剣大展示即売会」へ

今日は明日1/25まで東京交通会館地下1Fで行われているコレクション情報さんの展示即売会「東京刀剣大展示即売会」へお邪魔させて頂きました。
新年早々に霜剣堂さんの展示即売会へ行き、終わって暫くしてコレクション情報さんの展示会、これが私の大体の1月の過ごし方な気がします。
1/25(土)まで開催していますので興味ある方は是非行かれてみて下さい。

有楽町駅おりて目の前の東京交通会館
地下1F でやっています

個人的に気になった物をいくつか。
今回気になった物は主に入口入ってすぐの短刀エリアにありました。
(以下、撮影&掲載許可を頂いています)



①大与五国重の短刀

今回の展示会で一番魅了されたのが水田国重の短刀(新刀)。
茎に綺麗な黒錆びが付いており、鑢も綺麗に残るなど保存状態が頗る良く上の出来も良くて研ぎ減りも全く見られない。
幕末ごろの一作金具の拵付短刀。

研ぎ減りがまったく見られない

帽子が長く返っている姿は室町期の祐定の短刀の様にも見えるが、働きが豊富で地景が絡み地沸が厚く付いている相州伝を思わせる作。

刃の変化が見ていて楽しい

手に取って見てハバキが重いと思ってたらなんと家紋透かしの金無垢二重鎺…。今作ろうとしたら鎺だけで50万以上掛かってしまいそうなものです。
ハバキの時代はある程度古そうにも思えましたが、この辺り自信ありません。
いずれにしてもこれだけの上質な鎺が付いて茎がこれだけ完璧な状態で残っているというのは相当に大切に保管されていた物なのではないかと推測します。

拵は篠山篤興に師事した田中篤明という幕末金工の一作金具を用いて作られているそうで金具には龍があしらわれていました。

値段も想像より安くて三度見くらいしましたが今日一引き込まれた作でした。


②栗原信秀の片切刃短刀

2つ目は源清麿の門下でもある栗原信秀の少し小さめな可愛らしい片切刃の短刀。
縁起物である鶴や雀があしらわれた綺麗な合口拵が付帯しています。

幕末物なので状態は勿論良いのですが、匂口が深く柔らかい刃をしており良い出来をしていた気がします。

拵は縁起物の雀や鶴などが意匠されています。


③剣

刀身に「君万歳」と彫られています。
君万歳は健康長寿や子孫繁栄、武運長久などを願う言葉とされています。
室町末期とされている少しくびれのある姿良い剣でした。

刃の出来も30万円とは思えないほど良かったです。

茎は元々何か銘が入っていたのかもしれないですね。ちょっと触ったような跡が見られましたがそれにしても安めの値段設定に感じました。(当然ながらこの値段で完璧を求めてはいけない)



④越前康継の龍透かし短刀

康継大鑑や鑑刀日々抄(続三)に掲載ある倶利伽羅龍の透かし彫が入った康継短刀。
これは圧巻の作で値段も相応にしますが古色があり覇気ある出来でした。
特保でしたが重要と言われても納得の出来。(審査を推奨するわけではありません)


⑤終わりに

コレクション情報さんの展示会を一通り見終わった後は同じ建物内にある、銀座誠友堂さんに寄った後GINZASIXへ。
ちょっとそそる猫の絵があり買いたくなるなど。

ヤノベケンジさんと河内國平刀匠の短刀も並んでいましたよ。

という事でコレクション情報さんの展示会は明日2025/1/25まで行われていますので興味ある方は是非行かれてみてはどうでしょうか!
刀なども沢山並んでいました。

画像出典:コレクション情報



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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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