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「平成名刀会」さんの展示即売会にお邪魔しました!

12/18まで現代刀中心に展示即売会を行っているという「平成名刀会」さんを訪問しました。
場所はJR鶯谷駅(東京都)から徒歩2分の所にあるビルです。
看板が出ていたので比較的分かり易いと思います。

ドアをくぐるとエントランスがあります。奥の階段、もしくはエレベーターから2階へ。


①いざ店内へ!

検温とアルコールを済ませ中に入ると…。
刀、刀、刀!
現代刀がずらりと並んでいます。
知っている刀匠の方の作もあるのですが、明治や昭和に活躍された物故作家の方の作も沢山並んでいます。
現代刀職展では物故作家の作は見れないので、現代刀というジャンルの中で様々な作を手に取りながら比較できるのはとても良いですね。

(※撮影許可並びにSNS等への掲載許可を頂いております)

海軍短剣。拵も当時のものとのこと。刀身は鎧通しでゴツイ。

店の奥にある高価コーナー。無鑑査の方の作が並んでいます。

月山貞利さんの地鉄を自由自在に操る様子が見て取れる素晴らしい太刀
人間国宝である大隅俊平さんの直刃小太刀

現代刀以外にも古刀や新刀も少数展示されています。


②個人の主観でいくつかピックアップ

・堀井俊秀

明治19年に生まれ、昭和18年に亡くなった刀匠。
日本製鋼室蘭工業所に入社し、そこで刀を作ったのだとか。
また刀匠にとって最高の栄誉である元帥刀十振を宮内省より拝命するなど技術力も相当に高かった様子。

精美な地鉄にスッとした直刃が美しい。
尚、この拵は白鞘を削り拵のようにしたものとのこと!このような方法もあるのですね!


・桜井正次

地鉄が面白いよ、と言って見せて下さった短刀。

手に取ってみると…

グワッ!と凄い見え方をする。
新々刀期の刀工にこのような作を見た事があるような気もするが、なかなか見ない地鉄で面白い。
桜井正次は明治時代に宮内省御用刀工に選ばれた名工らしいです。
同時に禅を学び、銘に吉祥を意味する「卍」の文字を切ることから、「卍正次」とも呼ばれているようです。


・大久保和平

個人的に今回の展示会で一番好きだった刀。
作者を存じなかったのですが、2000年に無鑑査刀匠に認定された方で、2003年に59歳という若さで亡くなってしまったようですが、相州伝を初め備前伝など多くの流派を研究して名刀を残したようです。

こちらの作は相州伝を範として作られたものと思われます。
匂い口がとても深く、地鉄にも潤いがありとても古風な印象を受けました。
姿も上品


・ミニ太刀

ミニ好きな私として目に留まったものがこちら。
寸伸び短刀くらいの太刀で、稚児指し(武家の子供用作られた物)と思われる。時代物の太刀拵に納められている。

鞘を払うと…かわいい。

刀身はあまり期待していなかったのですが、凄くしっかり鍛錬されている。地鉄も想像以上で子供の為に作った何か特別な思いが伝わってくるようでした。


③終わりに

店内には100振以上ありそうな印象でした。
金曜日のお昼頃お伺いしたのですが、若い女性の方が3名程いらっしゃりお店の方と楽しそうに話しながら刀を鑑賞されていました。
その後もお客さんが来られていたのと、お店の方もどなたに対しても明るく「これ見てみて」と刀を手渡して下さっていたので、初めての方がとても行きやすそうな雰囲気に感じました。
慣れないうちはお店に自分1人しかいないとお店の方の視線を感じてしまってちょっと居づらいのもありますからね^^;
また、購入時も所有者変更手続きを代行してくれるらしいので、心配な方も安心出来そうです。

展示即売会は12/18までやっているようですので明日からの土日、予定の無い方は行かれてみては如何でしょうか^^

(画像出典:平成名刀会


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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