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第66回重要刀剣等指定展を見た感想

※今回の展示会は写真NGの展示会になります。

2021/1/5、第66回重要刀剣が誕生しました。
この指定展が2021/2/27~2021/4/11まで行われています。
ギリギリですが何とか間に合い行ってきましたので今回はその感想です。

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①概要

重要刀剣とは特別保存刀剣の中から特に出来が優れ、保存状態の良好な、国認定の重要美術品に準ずると判断されたものになります。
日刀保の評価ランクで言うと上から2番目の指定になります。
(保存刀剣 → 特別保存刀剣 → 重要刀剣 → 特別重要刀剣)

・指定品マップ

今回からどの品がどこに展示されているかが見やすくなりました。
刀の場合は番号が若いほど古く、数字が上がるにつれて時代も新しくなっていきます。
例えばNo1の粟田口国吉は古刀(鎌倉時代)ですが、No29の吉道は新刀、No34の信秀は新々刀です。(No36に新刀の南紀重国がある理由は不明)

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・指定品一覧

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今回の内訳などは以下の通りです。

新々刀 5
新刀  15
古刀  99
山城伝 21
相州伝 11
大和伝 13
美濃伝  2
備前伝 43
その他    8

他にも無銘:在銘の比率や刀装具の内訳等詳細を以下に書いていますので、気になる方は以下をご覧ください。


②個人的に良いと思ったものをいくつか

・No9 ヒウエノデウ(当麻)

ヒウエノデウとは兵衛掾の事らしいです。
当麻らしい茎に刃肉の残った健全な短刀というイメージでした。
刃も冴えて地鉄も詰んでおり、当麻の良さが伝わってくる作でした。

・No21 備州長船住景光 元亨元年十月日

なんと近景による代作代銘と鑑せられた作。
乱れ映りも鮮明に経ち、一目で美しいと分かる作。
どうやら銘が景光の物とは違うらしいですが、素人には景光にしか見えない。近景も名工であり一門の様子が伺える作との事でとても貴重な作なのだそう。

・No30 和泉守国貞 正保三年二月日

なんと国貞の剣!
そして地刃に全く破綻がなく、地鉄がとかく素晴らしい。
この上手さは真改か?!
今回の展示品の中で個人的にはこの剣に一番凄みと美しさを感じました。
因みに説明文を忘れたので親国か真改か不明です。
2日たった今でも脳裏に鮮明に残る肉厚な姿と地の冴え。
また見たいけど恐らくもう見れる事はない…。


以下から刀装具です。
刀装具は魅入る作が今回も沢山ありました。

・No14 山城国伏見住 金家

まさしく画像がネットにありました。
手長猿?が気にぶら下がってる様子が描かれており、不思議な世界観に引き込まれます。

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(画像転載元:鍔鑑賞記 by Zenzai


・No20 思無邪文字図大小刀

虎徹が作った珍しい小刀で虎徹大鑑所載品。
以前真玄堂さんのインスタに画像が出ていたので実物を拝見出来てとにかく嬉しい。
そして彫が繊細でとても丁寧です。
刀身は錆びていましたが、刃文も少し見えました。

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(画像転載元:samurai_gallery_shingendou


No36 牧童図小柄(夏雄)

牧童図とは牛の絵と思って頂ければ。
下の絵は全く関係ないのですが、イメージとして。

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(画像転載元:http://www.kyotobenrido.com/shopdetail/000000000950/

小柄というととても小さいのですが、線が全て繊細で色使いもまた部分的にうまく使い分けられていて、牛の生き生きした姿が繊細に描かれていました。


③終わりに

刀装具については他にも書ききれない程良い物が沢山ありました。
徳乗や程乗の作なんかもとても素晴らしい。
刀剣はというと良いのも勿論あるのですが、展示品の中でも良いものとそうでもない物の差が激しい印象です。
今回はとにかく和泉守国貞の剣、これが見れた事が個人的に想定外の収穫でした。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

よろしければ以下もご覧ください。

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